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その後、オーディションを受ける中で君を見かけることはなくて
あれ、あの女の子おらんなぁ...と頭の片隅で思いながらオーディションを受け、受かったなという手応えもあって
もう、あの女の子には会えへんのかなぁ、誰かの家族やったんかなぁと思いながら、またどこかで会えることを信じて
もし、どこかで会えたなら、それはもう運命かもとか思いながら、これからのジャニーズ活動に胸を膨らませていた
その後、手応え通り合格することが出来て、初めての仕事は先輩のライブのバック
ドキドキとワクワクと、少しの緊張を抱えながらリハ場へ足を運んだ
同期の子らと話す機会もあって
その中で話題にあがったのは、君の話
あ、見かけたのは自分だけやなかったんかって思ったりもして
そんな噂をしていると、見覚えのある女の子の姿が視界に入った
ジャニーズに女の子が所属し、その中でデビューを掴み取る人も出てきた時代
それでもやっぱり、女の子は男より圧倒的に人数が少なくて
そもそも、全体の人数が東京の子らより圧倒的に少ない関西
その場におる女の子は片手で数えられる位で
そんな中、小さい身体で年の離れた先輩達と一緒に肩を並べている女の子はただでさえ印象的なのに
その子はオーディションで自分が一瞬にして釘付けになって、頭がその子でいっぱいになっちゃった女の子
そら吸い寄せられるように見付けちゃうよなぁ
また会えた...やっぱり運命やったんやとか思っていると、同期の子らが口を開いた
「あの女の子、俺らのオーディションにもおったよな」
「え、一緒に受けてた？」
「俺は同じグループやなかったけど、会場で見かけたわ」
「え、じゃあ同期ってこと...？」
「それが、先輩らしいで」
「え？！そうなん？！」
「俺らより1個先輩らしい」
「そうなんや...」
...先輩やったんか
なんでか少し遠く感じて
でも、いつか話してみたいなぁと思った
これが、俺の中での2度目まして
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作者名：芽ネギ | 作成日時：2022年7月20日 20時
