面倒くさがりの俺と天然気質の彼女

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家までのタクシーはほわほわしてるふぅちゃんを支えながら、ふわふわした会話をしてた。1人で家入れる？と期待混じりに聞けばやだと可愛い返事。仕方ないなぁってフリはするけど内心は嬉しいなって思ったり...

送り狼だけは辞めようほんとに...


ト｢ふぅちゃん家ついたよ？俺帰るからね？｣

『やぁ！とみーさんも入るの！』

ト｢おお...分かったから静かにしような？｣

『...とみーさん迷惑です？』

ト｢っ、全然？まだ話し足りないくらいだった。｣

『やった！』


無邪気に喜ぶふぅちゃん。同じこと何人にしたんだ？何人にその可愛い顔見せた？どんどんでかくなる独占欲に見て見ぬふりをしながら何度目かのお宅に入ってった。

パタパタ走ってソファーに倒れ込むふぅちゃんのスカートがギリ危ないラインで止まってる。注意するのもあれだし、見てるのもキツイし...家入ってすぐに拷問が始まったんですが？


『とみーさん』

ト｢ん？｣

『とみーさんは彼女出来たらどこにデート行きたいですか？』

ト｢急だな...んー。どこでもいいかな？どこに行くかより誰と行くかが大事というか...ラーメン行ってもいいしフレンチ行きたいって言われたら連れてくし...｣

『誰と行くか...』

ト｢場所よりどんな話するかとかそういう事の方が重要かなって思う。｣

『素敵だなぁ...』


可愛いなぁ...


ト｢ふぅちゃんはどこ行きたいの？｣

『ディズニー行きたいですぅ...』


なるほど。女の子っぽいな...


ト｢企画以外で行ったことないなぁ...｣

『行きましょう一緒に！！』

ト｢...デートのお誘いかな？笑｣

『ちっ！違います！！もう！トミーさん！！』

ト｢嘘嘘！ごめんって笑｣


本当はデートが良かったなぁとか言いませんよ...可愛い反応するよなぁ...


『今日恥ずかしいことばっか...』

ト｢ひひひっ、いい反応するなぁ〜｣


だいぶふぅちゃんの酔いも覚めてきたようで、そろそろ帰ろうかなって言うとまた寂しそうな顔するのがほんとに可愛い。でもやっぱりだらだら居るのは良くないから荷物を持って立ち上がった。


『...またご飯行ってくれますか？』

ト｢うん。月1の約束出来てなかったからその分も埋めるぐらい誘うわ〜｣


多分チーだったらそれだるいんでいいっすとか言うんだろうけど流石ふぅちゃん可愛く返してくれる。


『へへ、約束ですよ！』

ト｢じゃあAちゃんおやすみ｣

『っ！？おやすみなさい！』


タイミング狙ってたとか言うなよ？

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