貴方が少しスパイシーな日 ページ8
はぁ、と隣から溜め息が聞こえた。今まで耳に当てていた携帯をタンッと音がなるほど強くタップして私の後ろにある枕へと携帯を投げた。寝室で私がスキンケアをする隣でお仕事の電話をしていたともくん。動画では考えられないほどピリピリしている彼は交際を始めてから知った顔だ。
『大丈夫？』
ト｢全然。｣
いつも私には酷く優しい言葉を返すのに、こういった電話の後に溜め息が聞こえる日は特に機嫌の悪い日。多分チーちゃんがいつもケアしてたのはこういう日なんだと思う。
こういう時私はどうすればいいか分からなくて不安になる。しばらく不安気に彼を見つめてると、ともくんはハッとしたように私の手を掴んだ。
ト｢ごめん、八つ当たりしたよな。ごめんな？｣
『ううん、大丈夫。』
ト｢結婚する時にこうなんの気を付けないとって思ったとこだったのに...｣
『私もともくんにいっぱい八つ当たりしてるからこういうのはお互い様だよ？』
ト｢でもおじさん怒ったら怖くない？｣
怖くないとは言えないほどにともくんの不機嫌は威圧的。なんと返事をすればいいか迷ってたらひょいっと彼の腕に捕まり、ドサッとベッドに崩れた。
ト｢怖いじゃんおじさぁん！！｣
『怖くないおじさんだよ？笑』
ト｢おじさんではあんのかい...｣
『私とお揃いの指輪つけたおじさんはともくんだけ』
ト｢世界中のおじさんにマウント取ってドヤ顔で可愛い女の子抱き締めよ｣
ぎゅうぎゅう力を入れて、それでも私が本気で苦しくない程度に力加減してくれるともくん。それが当たり前だと思ってたけど、そういう小さな気遣いに最近気づけるようになった。だからともくんは素敵な人。
『へへ、ともくんほんとにおじさんになった時に怖いからお髭はちゃんと剃ってね？』
ト｢30くらいになったら？笑｣
『違うよ〜40くらいだよ〜！』
そう言って彼の頬に触れるとほんの少しだけチリッと髭が触れた。
ト｢おじさんって夜になると髭出てくんの可哀想じゃない？｣
『おにいさんってまだ言っといた方がいいよ』
ト｢おにいさんってなんか...変態っぽくない？｣
『おじさんの方が変態だよ？』
ト｢俺おじさんだから変態？｣
『ともくん変態』
ト｢あ、言ったな？｣
急にスイッチが入り野生動物のような勢いで私に跨った彼は噛み付くように唇を重ね、服の中に手を入れた。
『んむっ！ともくん！？』
ト｢静かにしねぇと聞かれるぞ？｣
(裏へ続く)
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ぴあ(プロフ) - 砂糖(トミー推し)さん» ありがとうございます！読み返していただけるような作品がかけたことを誇りに思います！ (2020年8月12日 7時) (
レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(トミー推し) - 完結おめでとうございます！長らく更新お疲れ様でした！！これからも、読み返してぴあさんのお話に触れ続けていきます！ (2020年8月11日 18時) (レス) id: b5372a6ba4 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - Mrs.ぱんぷきんさん» 沢山の素敵なリクエストありがとうございました！楽しんでいただけて何よりです！ (2020年8月6日 0時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - 海月さん» また他の作品でもよろしくね (2020年8月6日 0時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！とても楽しく読ませていただきました！！！！！執筆お疲れ様でした！！！ (2020年8月4日 0時) (レス) id: 534e341e06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴあ
| 作成日時：2020年3月24日 9時
