面倒くさがりの俺と天然気質の彼女 4

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私とともくんは式場の2階ベランダに登りブーケトスならぬ、ぬいぐるみトスだ。老若男女問わず受け取れる物にしたいと考えたのがこれなんだけど、Fu-Zから出たうさぎのぬいぐるみを投げることになってる。


『いきまーす！』


私が投げたぬいぐるみをキャッチしたのはそらで、びっくりしたようにパチパチ瞬きした後嬉しそうにうさぎの手を振ってくれた。

ともくんが投げるのはお肉型のクッション。キャッチした人にお肉のカタログをプレゼントするらしい。お肉欲しい本気勢の男性陣が前に出たにも関わらずキャッチしたのはみきぽんさんで嬉しそうにぴょんぴょこ跳ねていた。可愛いの。

そしてもう中座の時間。


チ｢さて、皆様お待ちかね中座のお時間でございます。新婦中座エスコートはどなたにしますか？｣

『さぁやにお願いします！』

さ｢ええ！いいの？｣

『もちろん！』

チ｢さて、新婦中座エスコートのさぁやさん。Aさんとはどういう関係ですか？｣

さ｢...親友です！｣

『さぁやぁ〜！！大好き！！』

さ｢えへへ、泣かないで？笑｣

チ｢新婦に一言お願い致します！｣

さ｢結婚おめでとー！！！｣

『わぁ〜！ありがとう！！！』


さぁやと共に控え室に戻ると私は水色のドレスにお着替えする。


さ｢うわぁ...ふぅちゃんすっごく綺麗...本物のシンデレラみたい！｣

『着るの楽しみだったぁ〜！』


シンデレラになりたい。女の子なら1度は思ったことあるであろう小さい頃からの夢が今日叶うなんて思わなかった。髪の毛が結い直されてキラキラした宝石のような髪飾りが沢山散りばめられる。仕上げにティアラが乗せられると鏡に映るのは夢にまで見たお姫様な私だった。


さ｢ふぅちゃんの晴れ姿見れるなんて思わなかった...ほんとにほんとにおめでとう！｣

『さぁや〜！いつまでも親友だからね！！』

さ｢私もいつか結婚する時にはふぅちゃんに中座エスコートしてもらう！｣

『うへへ〜楽しみだなぁ〜』


時間が来たため部屋を出ると、プリンスチャーミングの衣装を着たともくんが待っててくれた。さぁやとはここでお別れだ。


ト｢俺これいける？笑｣

『すっごくかっこいいよ！！』

ト｢シンデレラが嫉妬しそうなくらいAの方が綺麗だな｣

『もーもーもー！！嬉しい！！泣かさないで！！』

ト｢ひひ、怒んなよ笑｣


再入場の扉の前に立ち深呼吸をすると中からキイチくんの声が聞こえてきた。

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