気付かないわけない リク ページ19
※時系列に合わせてリクエストが前後します
チ「ふぅちゃん!今日富永さん借りていい?」
『ん?いいよ?』
ト「俺の許可を先に取らんかい」
チ「超絶美味そうな肉の店見つけました。個室予約済で、ビステッカと呼ばれる骨付き肉のコースを頼んでます。暖炉で焼かれるお肉はとてつもなく柔らかく...」
ト「そういうことは早く言え、行くぞ。」
チ「ちょろい先輩で助かります」
ト「最後の一言が余計」
カ「行ってらっしゃーい」
チーが探してくる店でハズレだったことはまず無い。外食に誘ってくる時は大抵俺の予定が空いてていつも予約を済ませてくれてる。1歩離れて見てみると有能な後輩だ。外食用の服に着替えタクシーに乗って案内されるままに個室へと入った。
高そうな白ワインがセットされててコース料理が進んでいく。あー生きててよかった〜...ウェイターが途切れた瞬間、チーが口を開いた。
チ「それにしても富永さん、いつからそんなに束縛気質になったんですか?」
ト「なってねぇ!」
チ「ほう?電話中にイタズラしちゃうのにですか?」
ビックリして目を見開くと彼女はニヒルに微笑んでる。コース料理を行儀よく食べ、ナプキンで丁寧に口を拭いてる目の前のこいつはやはり綺麗だ。いやいや、そんな現実逃避はいいんだよ全く...
チ「気付かないとでも?笑」
ト「はぁ...お前が電話相手じゃない時にすりゃあ良かった...」
チ「いや、普通に誰相手でもダメですけど?笑」
ト「デート中だぞ!電話すんなよ!」
チ「ま、楽しんだようで良かったです。ふぅちゃんも忙しくてあんまデート行けないだろうし、キイチとPさん上手く使ってデートしてくださいね?」
ト「それは申し訳ないからしないけど...」
チ「富永さんは私に″後輩に頼られるの嬉しいぞ″っていつも言いますけど、その後輩も頼られるの待ってますから。忘れないで下さい?」
ト「もーいつもお前は...ありがと。」
チ「お互い様ですよ」
妬かせたお詫びなんでって言い切られて今回のお会計はチーが持ってくれた。ちらっと見えた伝票に2人での食事ではありえないくらいの金額が書かれてたけどそれは彼女のプライドのために言わないでおくことにする。こんな事されたらお返ししたくなっちまうよなぁ...
チ「言っときますけど、媚び売りなんで」
ト「ふっ、はいはい。ツンデレ有難く貰っとく笑」
チ「ツンデレじゃねぇし...」
コツンと肩にグーパンチ。流石カンタの嫁だわ。
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ぴあ(プロフ) - n.uさん» 某YouTuberさん?どなたでしょう?いつもいつも暖かいコメントありがとうございます!! (2019年10月8日 14時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
n.u(プロフ) - 今日挙げられたお話のタイトルで、某YouTuberさんの動画を思い出しました。毎回コメント出来てないけど、ほんと面天癒される。 (2019年10月8日 13時) (レス) id: be42d432ec (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - じゅんりさん» もうそろそろです〜!私は待機組です!是非目いっぱい楽しんできてください! (2019年9月29日 9時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - 海月さん» フラグは立てていくスタイル (2019年9月29日 9時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
ぴあ(プロフ) - 珊瑚樹茄子さん» ありがとうございます!言葉選びで褒めて貰えるの嬉しいです! (2019年9月29日 9時) (レス) id: 84b390d948 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴあ | 作成日時:2019年5月22日 12時