面倒くさがりの俺と天然気質の彼女 3

＊ ページ16

『チーちゃんごめん！』

チ｢ごめんよりありがとうがいいな〜？｣

『うう...ありがとう...』

チ｢実は私カンタくんとパパにお小遣い貰ってんの。だから全然平気〜｣

カ｢月いくら欲しい？って聞いたら5000円って言ったんだよこの馬鹿。生きて行けなく無い？笑｣

ト｢1日で使い終わるわ！｣

カ｢結局5万渡して食費に使っちゃうからこういう所で使ってくれた方が実になるね｣

チ｢ふぅちゃん月いくら使う？｣

『自分の事に？』

チ｢自分の服とか欲しいものとか！｣

『んー、40万くらい？』

チ｢...次元が違かった｣

カ｢だからもっと欲しがっていいんだよ？｣

チ｢もう欲しいもの手に入れたんだよね｣

カ｢ああ...それは良かったです...｣

ト｢惚気じゃねぇか笑｣


チーちゃんはカンタくんとすんなり手を繋いでて、羨ましい。私もあんなふうにラブラブしたい...彼女ならどうするか考えよう！


『...ともくんお荷物持ってください！』

ト｢ん？まだなんか買った？｣


出された手を握ると目を見開いて驚いてる顔


『軽くなった！』

ト｢誰〜？入れ知恵したやつ！｣

チ｢睨まれても知りません。自分の彼女信じて下さーい。｣

ト｢え？自分で考えたの？その可愛い技？まじ？｣

『手繋ぎたいもん...』

ト｢もー気付かんくてごめん...｣

『許します』

P｢急にアウェーになった気分｣

ま｢俺はずっと思ってます｣

キ｢なんか女の子居るのソワソワするんだけど...｣

チ｢えっ？私は？｣

キ｢...え？なに？聞き間違い？｣

チ｢うざすぎ。｣


テンポよく進む皆の会話中も隣の彼から視線が注がれる。


『見すぎだよ？笑』

ト｢可愛いなと思って｣

『もーすぐ嬉しいこと言う...』

ト｢朝からずっと気になってたけどこの爪可愛い｣

『昨日ネイル変えたの！』

ト｢...いつから来れる？｣

『んー、荷物はもうほとんど移したし、掃除とかしてからになるかな？』

P｢あーふぅちゃん？残念だけどもう一人暮らしのお家では寝れないよ？｣

『へ？なんで？』

キ｢今日サイズ見せて下さいって上がらせてもらった時にベッド解体しました...すみません...｣

『あーそっかぁ...じゃあ今日から水溜りハウスかな？』

ト｢いえーい！｣


私はまだ知らない。カンタさんが早く同棲したがるともくんに入れ知恵してたってこと。サイズなんて何も計らなくていいのに解体する為だけの嘘だと知るのはまだまだ先だろう。

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