面倒くさがりの俺と天然気質の彼女 3

＊ ページ26

ふぅ、と一息深呼吸をして頭からかぶりついた。口から半分タガメが出ちゃってる。


『かひゃいれふ...』

ト｢うわぁ...｣


噛みきれないの、これ。ん〜！って言いながらちぎるとカンタさんはドン引きしてる顔してる。何とか頭側半分をモグモグ。硬いから何回も噛まなきゃだなぁ...


『ん、お、おいしいです...』

ト｢絶対嘘じゃん...｣

『あの...香ばしくて...羽が...』

ト｢ねー！！羽じゃん！！｣

『でも、思ってたのより全然いけるよ？残りも行きます！』

ト｢もうなんか...尊敬する...｣


自分の口からボリボリ音が鳴るのちょっと変で怖い。何を隠そう今私は虫を食べてる...キツい...


『...ん！食べ終わりました！』

ト｢偉い！よく出来ました！！｣

『レビューとしては、香ばしさが凄いことと、羽が全然噛みきれないことと、挟まってる塩がちょっと美味しいことくらいです。』

ト｢さっさと美味しいご飯食べよ？｣

『健康に良さそうな味がする』

ト｢苦いって事な？笑｣

『あ！そう！苦いのが居た！』

ト｢居たのな？全部じゃなくて1部苦かったんだ？笑｣

『そう！凄いね？なんでわかったの？ともくんも食べた？』

ト｢食べてんの見てた｣

『...嫌いになった？』

ト｢なんで？文句言わずちゃんと負けててカッコイイぞ？｣

『ちゃんと負けた〜！』

ト｢ははっ、チーが見たら発狂しそう笑｣

『チーちゃんストッキングの時タガメはやだぁ！！！って叫んでた笑』

ト｢チーが出来なくてふぅが出来ることだな｣

『やった！！初めてチーちゃんが出来なくて私が出来ること見つけた！』

キ｢あの...チーから虫は居なくなったか？ってLINE来ました。｣

ト｢きれいさっぱり片付けたって送れ笑｣

キ｢分かりました笑｣


ともくんは丁寧にお皿の上に虫を並べてニヤニヤしてる。後輩を虐める時の顔だ。それすらもかっこいいと思っちゃうのは惚れた弱み？


チ｢やっと虫終わっ...てないじゃん！？ねぇ！？｣

ト｢チー、お前も食え｣

チ｢は？死んで下さい。｣

ト｢先輩命令｣

チ｢カンタくんごめん。やってけないから出てく。｣

カ｢トミー、ほんとにキレるよ？｣

ト｢お前は雑魚いなぁ！！｣

チ｢へー？富永さんって彼女に出てくって言われても怒らない雑魚なんすね？｣

ト｢お前は1回ぶっ飛ばしてやる...｣

『ともくん！お口悪いよ！』

ト｢俺の味方して！！！｣

＿

▽よく頑張ったふぅちゃん！


▽可愛い顔してタガメ食べる根性凄い...


▽トミー過保護すぎwww

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