3話 ページ5
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その後先生が来て、進路やらなんやら話をしている
＿正直、どうでもいい。
生まれつき、勉強は出来るし、高校に入るのは苦労しなさそう。
そんでなんか…爆豪…だっけ、がヒーローになるとか騒いでる。
『ばっかじゃないの』ボソッ
私は幼いながらも、ヒーローは偽善者だということを知った。
幼いながら、ヒーローは自分のことを第一に考えていることを知った。
自分の不利益で動いていると気づいた。
＿気づいてしまった。
世の中は、知らない方が幸せなことの方が多い。
私は幼い頃に、気づきすぎてしまった。
気づいていなかったら、どんな未来が待っていたんだろう。
まぁ、そんなこと考えても、もう仕方がないんだけど。
「そして先生からうれしい報告だ！」
先生の言葉で元々騒がしかった教室がもっと騒がしくなった。
「鏡音と瞑澪には、雄英高校ヒーロー科から推薦が来てる！」
教室がシンとしたあと、今までとは比べられないほどうるさくなった。
蓮「すごいね、俺ら」
『今更？』
自分がすごいことなんて、自分が一番よく知ってる。
自分のことは自分が一番知ってるんだから。
爆豪とかいうやつにすごい見られたけど、関係ない。
私と蓮の方が強い個性を持ってるってだけ。
私たちが認められた。
ただ、それだけ。
そういうことだから、そんな目で見ないでよ。
緑谷くんもさ。
そんなことを思いながら、机に伏せながら窓から空を見上げた。
あんなことが起こるなんて、誰も想像できないほど、広く、青い、空が広がっていた＿。
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作者名：はっぴーせっと。というなのポテト | 作成日時：2022年12月17日 21時
