2話 ページ4
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学校に着き、特に挨拶する相手もいないので真っ直ぐ自分の席に座る
ことは出来なかった。
「でさぁー」
私の席に座り、私の前の席の子と話す女子。
…控えめに言えば非常識。
残念ながら、私は優しくない。自分の席へ向かい、私の席に座る女子に容赦なく言った
『…邪魔』
そう言うと、相手の女子は目を丸くしポカンとしたあと、顔を赤くし、私に向かっていい放った。
「なに、その言い方。感じ悪っ」
はぁ、うるさい。めんどくさい。
うざったい高い声が、頭を刺激した
『はぁ』
こんなの無視しとこ。言い合ってもいいことないし。
「ねぇちょっと聞いてんの！？」
さっきより大きく高い声でそういうと、騒がしかった教室がシンとした。
視線が集まってることに気づき、もう一人の女子が、「やめなよ」と言っているが、聞こえてないよう。
『なんの許可もなく人の席座ってるほうが感じ悪いと思うんだけど』
「っ、あんた…」
女子が手を振り上げた。普通は防御するものなんだろうけど、私は自分でなんとか出来るし、関係ない。
動きがスローモーションに見える。そろそろかな、と思い手を動かしたのと同時に、
ﾊﾟｼｯ
「ちょっと、なにすんの…っ！」
「いや、止めるでしょ、普通。幼馴染みが叩かれそうだったら」
『…蓮』
登校してきた幼馴染みが、女子を止めた。
蓮「どーせこいつになんか言われたんだろうけど、叩くのは違うんじゃない？」
蓮がそういうと、シンとしていた輩が騒ぎだした。
「ってかそもそもお前が鏡音の席に座ってたのが悪いんじゃん」
「なに鏡音のせいにしてんだよ！」
あー…火に油注いでどーすんの…。
男子はいつも私の味方をする。もちろん女子は…
「別に席座ってたからって邪魔はないんじゃない？」
「それなー、鏡音さんが悪いじゃん。蓮くんの幼馴染みだからって調子乗りすぎじゃない？」
あー、うるさい。
『…あんたのせいでまた女子に嫌われた』
蓮「元々嫌われてるから変わらないじゃん」
こいつ…。
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作者名：はっぴーせっと。というなのポテト | 作成日時：2022年12月17日 21時
