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『ん…?
……いや、すみませんお言葉ですが、私はただの高校生ですよ?普通の公立高校の普通科に通っているわけですから、個性を使った特別な訓練等も受けていないわけですし…もし仮にこの組に入るとしても全くと言っていいほど役に立たないと思います』
だからどうか帰らせてくれ。
そんな言葉を呑み込んで反応を待つ。
オバホ「訓練は今からでも遅くはないだろう。
それと、
……A、にとって非常に残念なことだろうが、お前はもう普通の生活には戻れない。別の組に顔が割れた。死穢八齋會と何らかの関係があるとして、下手をしたら誘拐されるだろう」
この文章の中で、とりあえず思ったことは2つ。
1つ目は、オーバーホールさんが私の名前呼ぶときに若干戸惑ったのが凄く可愛かった。その後名前呼ばないのも殺傷能力高すぎ。
そして2つ目。
………私、今すごく危険な位置にいるんじゃないか?
『』
クロノ「……オーバーホール、とりあえず少し休ませた方がいいと思いやすよ。このままだとAが脳内整理追い付かなくて幼児退行しそうです」
オバホ「……………
いいだろう」
何で今の説明で休憩の許可が下りたのか切実に知りたい。
引きずられるようにしながら部屋から出て、誰かの部屋のベッドに放り投げられた。
『うーん……うー…………』
クロノ「何唸ってんですか」
『だってさーだってさー、私昨日まで普通にいつも通りの日々を送っていたんだよー平穏な日常だったはずなのに何でこんなことにー』
クロノ「まぁ嘆くのも無理ない状況ですが、ここで組に入るのを断ったら確実にアンタ死にますよ?折角考える時間作ってやったんですから今ここで決めてください」
あ、それで部屋移動したのね。
『嘘だと言ってくれ』
クロノ「現実見てくだせぇ」
『ていうか何で私が狙われるの』
クロノ「まぁ一番狙いやすいからでかすかねぇ。女だし子供だし、昨日制服だったから学校だってわかるし」
『うぉぉぉぉぉぉぉ』ゴロゴロ
クロノ「ドンマイ」
クロノさんがベッドに腰掛けた。大きな背中を向けながら淡々と喋る。
『…………組に入ったらいいことある?』
クロノ「…そうですねぇ。バックアップがつくわけですから向こうは手を出しづらくなるでしょうね。」
ほうほう。
クロノ「それから、不本意ながら私はアンタに助けられた訳ですから、不本意ながら。」
『どんだけ不本意やねん』
クロノ「守ってあげなくもないですよ」
『、』
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ANA - 推しが!!!尊い!!////更新楽しみにしてます!頑張ってください!O(≧∇≦)O (2019年8月20日 17時) (レス) id: ed74a5df95 (このIDを非表示/違反報告)
零 - とても素敵ですね!!クロノさんと治崎さんの優しさが目にしみます。ゼロさんのお話、とても面白いので、お忙しいとは思いますが、良かったら、更新お願いします。続きを読める事を楽しみにして待ってます。 (2019年4月29日 9時) (レス) id: 2fa8d71e18 (このIDを非表示/違反報告)
ねじる - ゼロさん» 今更ですが、私もクロノ好きですよ!あ、トウヤ君も!同率1位で好き、、、 (2018年11月18日 20時) (レス) id: b17a466711 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫 - おおおおお推しが!推しがああああああああああああああ!!!なんて面白い小説なんだ…更新頑張ってください! (2018年10月10日 7時) (レス) id: c7686fef14 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - オーバーホールが大好きで!!!!ほんとうにありがとうございますorz!!! (2018年9月29日 18時) (レス) id: b2c40a5e33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゼロ | 作成日時:2018年4月10日 21時