-since2000- ページ7
.
1999バレーワールドカップのイメージキャラクターの仕事も終わり、
年を越して、嵐として初めての春を迎えた。
｢本日のリハは以上になります！お疲れ様でした！｣
明日から計3日間、初めてのコンサートを開催することになった嵐は、
前日も遅くまでリハが続いた。
――――ただ、1人を除いて。
｢後片付けは俺と智くんでやるから、高校生組はやく帰りな！｣
｢ありがとう！ほら2人とも22時になっちゃう！｣
｢わかってますよ相葉さん、潤くんもはやく｣
｢ったく、もう子供じゃないんだから別にいいじゃん｣
18歳未満のため、22時には帰らなければいけない高校生組を見送りながら、
俺と智くんは楽屋の片づけをする。
｢一番練習したがってるのは、Aなんだよ｣
｢んなもんわかってて入ったあいつの責任じゃん｣
｢松潤！｣
｢これだから天才は嫌い、ムカつく。｣
｢松潤！！｣
嵐の中で唯一中学生の辻は20時になった途端、
マネージャー(加藤さん)に引きずられながら帰っていった。
｢やだ！もっと練習するの！｣
｢ダメだよ、辻くん。君は帰らないと｣
｢わかるけどぉぉ！｣
｢A、音源あげるから家で練習しな｣
｢みんなとやらなきゃ意味ないじゃん！｣
｢はい、辻くん帰宅でーす｣
｢うわ！加藤さん担がないで！嫌だあああ｣
｢ともかく、明日から頑張ろう。初めてなんだから｣
｢気を付けて帰るんだよ、みんな｣
｢いよいよ明日だね！緊張する〜！｣
3人で駅まで歩きながら帰る。
俺はすごくイライラしていた。
｢松潤はなんでそんな怒ってるの？｣
｢別に怒ってねえし｣
｢機嫌悪すぎ！｣
凄くムカついてるのは辻のこと。
あいつのダンスはおそらく嵐一番だし、歌もめっちゃうまい。
だってあの大野さんと並ぶんだぜ？
Jrの頃から大野さんやV6の坂本くん、東山さんとまで一緒に踊っていたあいつ。
何もかも恵まれているあいつに、俺は物凄く嫉妬していた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 181人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ライズ | 作成日時：2019年8月7日 15時
