61話 いい人だった *夏琳* ページ21
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あれから山盛りの晩御飯を二人で平らげて降谷さんはそのままソファで寝た。
くそぅ寝顔イケメンだよ。
この状況どうしたらいいんだ。もしかして泊まる流れですかね?だとしたら私寝れなくなりますよね?明日学校…………じゃなかった……
なんで今日金曜日なんだよ!次の日学校なら理由つけて追い出せたのに!
……もう考えるのめんどくさくなってきたから秘密兵器コレクターを呼ぼう
『助けてコナエモーン』
「……小学生に電話かけてくる時間じゃないのわかってる?」
時計を見ると時刻は2時だった。朝のね。
『そんなことより三十路の金髪がJKの家に乗り込んできてご飯作らせた上に寝たんだけどどういう風の吹き回しかな?』
「しらねーよ」
『酷いねコナン君!お姉さん深夜テンションになってきちゃったよ!』
「めんどくさいから切るね〜」
『なぬっ!?』
プツッ
……ウソダロ。君だけは味方でいてくれると思ってたのに。この大男を違う場所に移動できる秘密道具くれよ。
『バカコナン!今度レモンパイ顔にぶっかけてやる!!』
パイ投げやんwwww
あ、でもあの子の好物だからぶっかけられても何も言わないかな。
ソファにかかっていた降谷さんのスーツをハンガーにかけて、もう一度降谷さんを見ても
無駄に整った顔が崩れずスヤスヤと眠っているだけ。
『とりあえず私お風呂入ってきていいかな』
すぐ起きないだろうと思って移動しようとした瞬間、
「何だお前!?」
『ほわっつ!?』
腕を掴まれてめっちゃ睨まれました。
いや待って?私悪くなくない?え?勝手に乗り込んできたのそっち!!
「あぁすまない、君が僕をここに連れ込んだんだな」
『言い方!……じゃなくて違う!』
「先に風呂入っていいぞ」
『本気で帰れ!?』
お風呂場に向かいながらあの金髪をどうするか考える。
……待てよ、私たしか風見さんの連絡先もらったよな?
よし今すぐ迎えに来てもらおう。
どうせあの人の部下なんだから生意気なんだろうけど否が応でも連れて帰ってもらうから。
prrrrr……
〈もしもし〉
『あ、夜遅くにすみません。
貴方の所の金髪三十路ゴリラさんが可愛い可愛いJKの家に脅して乗り込んできて今ソファ占領して寝ているんですが、
その事についてどうお考えなのでしょうか』
〈え!?降谷さんが……!?
すみません、すぐに迎えに行きます〉
『えっ』
思ってた100倍いい人だった。
ごめん風見さん、貴方は信用します。
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愛実 - スイラさん» センス磨きまくっちゃって下さい! めっちゃ遅れましたが、返信ありがとうございます!! 更新頑張ってー! (2021年9月10日 17時) (レス) id: e769ed5532 (このIDを非表示/違反報告)
スイラ(プロフ) - 愛実さん» ありがとうございます!!!もっと面白くしていけるように日々逆センスを磨いております!!更新頑張ります!! (2021年8月15日 15時) (レス) id: 9212710fe2 (このIDを非表示/違反報告)
愛実 - めっちゃ面白いです!!ギャグ系大好きっ(((((( 更新頑張ってください!!! (2021年8月15日 12時) (レス) id: e769ed5532 (このIDを非表示/違反報告)
芽夢(プロフ) - maoさん» コメントが一世紀くらい遅れてすみません。とても嬉しいです、ありがとうございます!亀更新で申し訳ないですが、頑張ります! (2021年4月30日 23時) (レス) id: 4bd2b7d877 (このIDを非表示/違反報告)
スイラ(プロフ) - maoさん» お優しいぃぃぃぃぁぁぁぁ頑張ります!!! (2019年6月1日 23時) (レス) id: b52a05030c (このIDを非表示/違反報告)
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