【名探偵コナン】 急がば回れはトリップの元 second

６０話　帰れ　＊スイラ＊ ページ20

『全く、急に来るのは今日だけにしてください。』

「わかった。今度からは直前に連絡を入れる。」

『直前じゃ意味ないんだよ。』


連絡貰ったところで家に上げるとも言ってないけどな！！

でもこの公安ピッキングして入ってくるじゃん。入れても入れなくても一緒か。ふざけんな。


『はい紅茶です。今日の晩ご飯サバなんですけどアレルギーとか大丈夫ですか？』

「僕はコーヒーがいい。それと今日は豚の生姜焼きの気分だ。」

『帰れ。』


わがまま！！！豚肉なんて買ってねーよ！！私肉は牛が一番好きなの！！

文句しか言わない上人の家のソファーで思いっきりくつろぎながらコーヒーを飲む降谷さん。かっこいいなクソ。

Aちゃんとっても優しいから豪勢にしちゃうぞ。仕事頑張れよ。死んだらもれなく私もついていくからな。

オマケみたいに言うな。

降谷さんにジーーーーっと見られながら料理を作っていく。

そんなに見るな緊張して手が震える。






一時間ほどして、出来上がった料理をテーブルに並べる。

白ご飯、サバの塩焼き、肉じゃが、玉子焼き、わかめととうふの味噌汁エトセトラ………あれ？和食ばっかじゃね？まぁいいや。

日本愛が溢れていてよろしい！

私に料理を作らせた張本人はいつの間にか寝ていた。私だって眠いんだぞ。仕事お疲れ様ですもっと寝ろ。

寝顔かわいー！！起こすのは一枚写真取ってからにしよっと。

カメラのピントが降谷さんに合った時、画面越しに目があった。


『ウワッ！！！！！』

「何をしている。まさか」
『いやいやいや！！！寝顔がめちゃくちゃ可愛いから起こす前に内緒で一枚撮っちゃおうなんて全然思ってませんでしたからね！？！？全然！！！』

「思ってたんだな。」


急に目開けんなよ心臓バックバクだわ。

反射的に投げたスマホを拾って、降谷さんの向かいに座る。ごめんねスマホちゃん。

てか何で私が地べたなんだよ。いいけどな別に。客人にソファーに座ってもらうのは普通だからな。レディーファーストの欠片もないのかとか思ってないからな。


「それにしても和食ばかりだな。和食しか作れないのか？あと量が多すぎる。とても二人で食べ切れるとは思えない。」

『マジでつまみ出すぞ。』

６１話　いい人だった　＊夏琳＊→←５９話　不本意ですからね？　＊夏琳＊

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