【名探偵コナン】 急がば回れはトリップの元

８話　今じゃない　＊スイラ＊ ページ10

『じゃーねー！』

「ばいばーい！」

「お気をつけて。」


二人と別れ、自分の家へと歩き始めた。





じゃねーわ家ないわ。


『待って！待って二人とも！カムバーーーーーッック！！！』


時すでに遅し。二人はすでにいない。

ここはさ、「夜道は危ないので送っていきますよ」みたいな展開になるんじゃないの？送ってもらう家もないけど。

どうすれはいいんだ。


『…野宿か。』


それしかないよなぁ。

いい草原見つけよ。








かれこれ一時間。

なかなかいい草原が見つからない。

都会すごい。


『あーその角曲がったら草原みつかりそーあはははは。当たってたらいーなーなんてぇー。』


疲れきった私は、とうとうテンションおかしくなってきた。

いつもおかしい？

もういっぺん言ってみろ。

余計なことを考えていたからか、角を曲がると誰がとぶつかってしまった。


『すんませんっしたァァァァァ！！！』

「え、あっいや……こちらこそすみませんでした。」


………。


「家はどちらですか？夜道は危ないので送っていきますよ。」


………。


「自己紹介が先でしたね。僕は沖矢昴といいます。」


ですよね！！

今は求めてないんだよその展開！！

こんな時間に何でこんなとこいんの？


『いえ、大丈夫でございますわ。』

「どちらですか？」


動揺でお嬢様口調になる私に一切反応せず家を聞いてくる。

あれ、私の話聞いてる？

聞いてないよね知ってる。

ここは言うか正直に。

いや逃げるか正直に。




スイラは▼芽夢にバトンタッチするを選択した！(ふざけんな)

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