first loveの花言葉【Y.T】 (ページ42)

今日:5 hit、昨日:9 hit、合計:15,694 hit

４１.学生の頃にページ42

・

コンコン

「失礼します」

急にドアがノックされ、入ってきたのは……

『加藤先輩！？？』

「あはは、シゲ、入り方学校みたい。笑」

「慣れてないからどうすりゃいいかわかんないんだよ。笑」

そう言い私の方を向く。

「久しぶり。Aちゃん」

『わざわざありがとうございます。
お仕事忙しいのに』

言ってしまってからハッとなる。

でも、二人は割と普通で。

「いやいや、Aちゃんの為じゃなくて、
って、お見舞いもあるんだけど、
一番の理由はコイツで」

そう言って持っていた紙袋で手越先輩の頭をつつく。

「シゲ、ちゃんと持ってきてくれた？」

「おい、頼んでおいてそれは何だ」

そう言い合う二人の姿は
すごく絵になる。
イケメンさん達だなぁ……

「ね、Aちゃん！
って、聞いてる？」

『え、ごめんなさい、なんて？』

「……

Aちゃん、良く笑うようになったね」

「でしょー！！俺のおかげなの！」

「はぁ？」

『そうです！手越先輩のおかげ』

「え、ガチなの？」

『ガチです！』

「お前、たまには良いとこあんじゃん」

「たまには、は余計ですけど～」

『あはは』

二人がいると、あの学生の頃に戻れた気がして嬉しかった。