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『無事でよかった……けど、


ちょっと!!何その傷!!』


のこのこと警察庁に帰ってきた零。


「降谷さん!無事で良かったです!」

「風見……ご苦労だったな」

『私の言うことは無視かな?』

「……かすっただけだ」

『どこが!?』

「っ……!」


軽く肩を触ると、わかりやすく顔をしかめる零。


『まぁ生きて帰ってきてくれただけマシね、手当てするからそこ座って』

「あぁ、ありがとう」

『コナン君は無事なの?』

「無事だ。今頃毛利探偵と合流してるはずさ」

『良かった、今度何か奢らないとね』


手際よく肩の治療をしていく。
それにしても筋肉すごい。何この綺麗なシックスパック。


『零が探査機と格闘してる間に書類はまとめておいたけど、まだ最後まで終わってないからそれだけお願いしていい?』

「もちろん。助かる」

「降谷さん椎名さん、今日はもうお帰り下さい」

『え、でもまだ』

「お子さん達も気にしてらっしゃるでしょうし……」

『あ、そうだめっちゃ気にしてた。テレビに一瞬写った零に私より早く気付いてたし』

「それはそれで問題なんだが」

『私に似て賢く育ったわ』

「それ僕の台詞じゃないか?」

『でもあの子達は無茶して怪我しないわよ』

「左足を怪我した君が言えることではないだろう」

「ま、まぁまぁ……」


スーツの上着を羽織り、零と私のカバンを持ってくる。


「風見、後は頼んだぞ」

『今度また早く来るからね〜』

「はい、お疲れさまでした」


私たちは警察庁を後にした。

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作者名:夏琳 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年4月29日 21時

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