○134 ページ3
・No side
「安室さん、これでタイミングとれる？」
「あぁ。」
コナンからスマホを受け取り、振り返って
眠ったままのAを見て深呼吸する。
ﾄﾞﾝｯ
「え、なんでこんな爆音でもAさん起きないの」
「死んだように爆睡するからな」
そう言ってAを見る。
「安室さん……」
風見とその他公安警察が屋上へ来る。
「降谷さん！！……Aさん？？」
「安心しろ、眠っているだけだ」
「いや言い方怖いよ？？」
(中略)
風見が橘弁護士の後を追い歩き出そうとする。
「あ、風見。Aを連れていってくれ。」
「はい、えっと……」
風見は座って眠ったままのAを見る。
「どうすれば……」
「……ふっ、
おいA、起きて」
降谷はゆっくりAを揺すって起こす。
『……ん、れい……?…………風見！？？』
「風見が送り届けてくれるから」
『あ、ありがとう、ごめん風見』
「いえ」
『あ、零』
「何だ」
『これ』
彼女の首に下がっていたネックレスから１つリングを取り、降谷の指にはめる。
「……?」
『仕事上つけられないって言ってたでしょ？
だから私がいつも２つ持ってたんだ』
「……そうか、」
降谷は微笑む。
『零』
「ん？」
『生きて、この国を守って。』
そう言って歩き出す。
「ふ、当たり前だ。
君を残して僕は死なない」
彼女の後ろ姿を見送りながらそう言う。
「あ、風見」
「はい、なんでしょう」
「あいつ、左足怪我してるから病院にも連れていってくれ。」
「え、怪我したんですか……はい」
「(……安室さんがあんな顔するの始めて見た)」
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