希望___Espoir

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ﾌﾟﾙﾙﾙ
『翔北救命センターです』
《木更津消防よりドクターヘリ要請です。木更津森林公園付近の工場にて作業員が転倒、機械に足を巻き込まれたようです》
CSに確認を取っていた冴島からグッドサイン
『出動します』
白石、三井先生、冴島が救命バッグを持ってヘリへ走っていった

数十分後...
冴「20代男性、血圧96/55、SpO2挿管して100です。現場にて右足を膝下より切断してます」
切断...白石、大丈夫かな...
『移します、1.2.3』
藤「オペ室あいてる？」
冴「あいてます」
藤「このままオペ室運んで切断部縫合します。森本先生こっち来てもらえますか」
森「了解」

患者がオペ室へ運ばれた直後
『白石だいj...』
白「ﾊｧｯﾊｧｯ...ﾊｧｯﾊｧｯ...」
『白石！ゆっくり吐いて、ゆっくり吸って。そう、上手。仮眠室行こう？』
白「...うん...」
仮眠室にて...
白「私のせいで...あの患者さん...足...切ることになった...」
『白石のせいなんかじゃない。切ることになったのは命が危なかったからでしょ？切らなきゃ助けられなかったでしょ』
白「でも...私に出会わなければ、私じゃない別の医者が治療すれば切らなくて済んだかもしれない...」
『白石のおかげで命が助かって、これからまた人生を歩むことができる。そりゃ、意識戻ってから暫くはショックかもしれないけど、いつか必ず感謝される日が来る』
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そして、救命最後の日の朝、カンファレンスで。
橘「今日でAの勤務が一旦の最後になる。A、一言いいか？」
『はい。今日で救命を辞めて、明日から心臓外科で勤務します。あっちで沢山経験を積んで1年後、必ずまた救命に戻ってきます』
橘「がんばってこいよ。よし、今日はこれで終わり...と言いたいところだが、今日から新しく加わる仲間がいるから紹介させてくれ」
え？誰...？藤川、白石も同じ表情をしている
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯ
藍「今日からまたお世話になります」
緋「同じく、またよろしくお願いします」
...緋山！？耕作！？
藤「緋山と藍沢！？」

カンファレンスが終わり医局で仕事をしていた時
藤「緋山、なんで戻ってきたんだ？」
緋「私は人手不足だから戻ってきてくれないかって橘先生に頭下げられちゃって。断れなかった」
『ごめんね、こんな時に抜けちゃって』
緋「ほんとよ、でも腕身につけて帰ってくるならいいわ」
藤「早く戻ってこいよ、ほんと」

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