希望___Espoir

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橘「おお、そうか。頑張って来いよ」
『ありがとうございます、頑張ってきます』
橘「お前がいなくなるならスタッフリーダー決めなきゃな」
『スタッフリーダー...藤川がいいと思います。白石は自分で抱え込みすぎるんです。藤川、落ち込んだ時とか助けてくれて、意外と頼りになります』
橘「よく分かってるな、みんなのこと」

翌日のカンファレンスで。
橘「今日のカンファはこれで終わり...と言いたいところだが、Aから報告がある」
『この度、来週の月曜付で心臓外科へ転科することを決めました。人手不足のときに申し訳ありません。1〜2年後、今よりもっと技術を身につけて帰ってきます』
橘「ということで、Aの救命の勤務は今週まで。Aのいない間のスタッフリーダーは藤川に任せる」
藤「Aのいない穴はかなり大きいけど、少しでも埋められるように頑張ります。俺なりに、俺の救命を作っていきますのでよろしくお願いします」
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昨日、偶然当直で一緒だったこともあり橘先生と話した件を藤川に伝えたのだった
藤「俺が...リーダー？！」
『橘先生と話したの。あなたが頼りになることはよく知ってるしフェローの頃とは違って腕もいいし、周りもよく見れるし。だから、お願いしていい？』
藤「お願いしていいって聞かれて断るのは出来ないけど...本当に、俺でいいの？」
『うん。今週はまだ私いるけどね。橘先生や三井先生、森本先生に白石。頼れる人は沢山いるから頑張って』
藤「わかった。お前も、早く戻ってこいよ？」
『うん、絶対戻ってくる』
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カンファが終わり医局で仕事をしていたとき、ホットラインが鳴った
『翔北救命センターです』
《20代男性、工事現場での作業中に4階相当の高さから転落。意識レベル3桁です》
CS室に連絡を取っていた藤川からグッドサイン
『出動します』
三井先生、冴島と共にヘリに向かった
現場に着くと野次馬でごった返し現場に行くだけでも一苦労
『挿管する、チューブ7』
三「骨盤骨折してる。パッキングして搬送しましょう」
『...対光反射弱くなってます。頭打ったかも』
三「脳外にコンサルしてヘリで搬送すればまだ間に合うかもしれない。急ぎましょう」
骨盤のパッキングをしてヘリに乗った
『"患者情報を伝えます。20代男性、高エネルギー外傷。現場で骨盤骨折のパッキングしてます。対光反射弱くなってるので頭打ってるかもしれません、脳外にコンサルお願いします"』
森「了解」

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