希望___Espoir

2 ページ3

藍「何言ってんだ、1年かそこらだ。すぐ帰ってくる」
『まぁそうなんだけどねー...耕作と長い間離れることほとんど無かったから』
--------------------
数日後...
ﾌﾟﾙﾙﾙ
白「翔北救命センターです」
《木更津消防よりドクターヘリ要請です。30代男性がマンションの5階から転落、意識不明です》
CS室からグッドサイン。
白「出動します」

ヘリが戻ってきた
冴「30代男性、心拍130血圧146/90、SpO2 98です」
白「移します、1.2.3」
藤「脳外にコンサル頼む。骨盤もやってるな」
白「了解」

ﾌﾟﾙﾙﾙ
『翔北救命センターです』
《救急車の受け入れお願いします。30代男性、腹痛を訴えています》
『受け入れます』

『白石と藤川と橘先生こっちお願いします。三井先生と私で白車行きます』
白「わかった」
三「行きましょう」

白車から患者が出てきた
『病院着きましたよー、お名前言えますか？』
患「今橋です...」
三「痛いのはお腹だけですか？」
今「はい...」

冴「モニター付けます」
『総腸骨動脈に瘤がある、かなり大きい...オペ室空いてる？』
冴「空いてます」
『オペ室運んで開腹する、藤川こっち来れる？』
藤「了解」
ﾋﾟﾘﾘﾘ
冴「心拍落ちてます！」
三「まずい、破裂したかも。ここで開腹して止血する」
『開腹セットと吸引持ってきて』
冴「はい！」

無事助けることが出来た
ちょうどお昼をすぎた頃でまだご飯を食べてなかったので藤川と2人でご飯。
『私、暫く心臓外科に行くことにした』
藤「また救命の人手減るのか...」
『2年くらいしたら戻ってくるつもり。井上先生に昔お世話になった縁で来ないかって誘われて』
藤「お世話に？なんで？」
『藤川には話してなかったか。私、小さい頃僧帽弁閉鎖不全症だったんだよね。それで翔北の心臓外科来てたの』
藤「そういうことかー、藍沢は？あいつ戻ってこないの？」
『暫くは戻ってこないって。あと何年かは脳外にいるみたい』
藤「あいつが戻ってくれば人手不足も少しは解消されるのになー...Aいなくなったら一緒だけどな」
『ごめんね、こんな人手不足なときに。でも一通り学んだら帰ってくる』
藤「心外行ってからも偶には飲みとか行こうな、当直もないだろ？」
『偶にあるみたいだけどね。早く帰って来れるように頑張る』
--------------------
橘先生に報告。
『橘先生、お話いいですか？』
橘「どうした、そんな改まって」
『この度、心臓外科に行くことにしました。2年くらい学んでこようと思ってます』

3→←1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す