希望___Espoir

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白石side
現場はかなり酷い状況だった
レ「翔北の先生ですか？こちらへお願いします！」
藍沢先生、冴島さんと共にレスキューについていくと...腹部に鉄のパイプが貫通した男性が意識を失っていた
挿管して開腹し、出血箇所を鉗子で挟み止血。
『救出まで何分かかりますか？』
レ「60分はかかるかと...」
藍「そんなに長い時間もたない......腎臓1つ諦めて、できる限り止血して横へスライドして救出しよう」
『...そんな無茶なことできるの？』
藍「わからない、俺も経験がない。でもやるしかない」
『...わかった』
ケリーやサテンスキーなどありとあらゆる鉗子を使いパイプ付近の動静脈を止血。
藍「一気に抜くぞ。レスキュー、バックボード用意しておいてくれ」

冴島side
男性の救助が終わり、別の場所へ向かった
レ「足元気をつけてください！」
階段を降りていったその時_______オイルが火花に落ちて引火寸前だったのを見た藍沢先生が私を突き飛ばした
_______そして次の瞬間
ｻﾞﾊﾟｧﾝ
藍沢先生が、下に落ちた
だが、起きてこない...
白「冴島さんAED！」
『はい！』
白「レスキュー！救出お願いします！」
下に浅くだが水が張ってあるのが幸いし頭は打っていないようだった
『解析します！』
《ショックが必要です。離れてください》
白「ショック！」
ﾄﾞﾝ！
『心拍戻りました！』
白「ヘリで搬送する」

気管損傷があるのか吐血が多かった
翔北に戻ってからCTを撮ると...肺挫傷だった
ICUで肺の回復を待つことになった
A「...耕作？ねえ、耕作？！」
『引火寸前の火花を見て私を突き飛ばした後、足を滑らせて下に落ちて...ごめんなさい、私のせいなの』
A「冴島のせいじゃない...それだけは断じて言う...誰のせいでもない」
『でも...本当に、本当にごめんなさい...』
藤川先生がICUへ来た
藤「状況は聞いた。はるかも藍沢も白石も悪くない、単なる事故だ。誰にも責任はない。...なぁはるか、藍沢の意識が戻って元通り動けるようになるまで、Aの面倒うちでみないか」
『A先生がいいなら...私は全然構わない』
A「...いいの？」
藤「ああ。困った時はお互い様だ」
A「...じゃあ、お言葉に甘えさせてもらおうかな...でも、冴島は知ってると思うけど大変だよ、はっきり言って」
『それは覚悟してる、大丈夫』
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藤川side
それから数日...医局で仕事をしていたとき
A「藤川...ﾊｯ...ﾊｯ...」
『ん？どうした？...大丈夫？』

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