希望___Espoir

14 ページ16

次の日、退院許可がおりて、救命に復帰。部長室へ行くので、耕作についてきてもらった
『橘先生、ちょっと報告が...』
橘「どうした？」
『実は...この間の検査の結果、ALSでした』
橘「...本当か」
藍「間違いありません、俺も一緒に聞きました」
『現場での安全面を考えてヘリは今週いっぱいで降ります』
橘「今の症状は？」
『手足の違和感、あとは当直明けの疲れた時とかだけですが足があがらなくて階段で躓いたり...実はフランスから帰ってくる前にメスを落として、オペが出来なくて...そこでクビ同然に帰国を言い渡されて、それで帰ってきたんです。多分近いうちにメスも握れなくなると思います』
橘「...病気のこと知ってるのは？他にいるか？」
『藍沢と橘先生以外は何も言ってません。明日の朝カンファレンスで伝えます』
橘「わかった」

翌朝、カンファレンスで...
橘「じゃあこれで終わり、と言いたいところだが、Aから報告がある」
『実は、先日の検査結果が出て。ALSだと言われました。現場での安全面を考えて、今週いっぱいでヘリを降りることにしました。実のところいつまでオペできるか、私にもわかりません。これからご迷惑おかけすることが増えると思いますが、よろしくお願いします』
冴「...え？」
緋「本当...なの...？」
『私も嘘って言いたい...まだ信じられない...』
--------------------
藍沢side
あれから半年...Aの身体はゆっくりと、しかし確実に動けなくなっていた
お昼時、急患の患者も落ち着き藤川と食堂へ向かっていた時だった
ﾄﾞﾀﾝ！
音がした方へ行くと_______階段の下にAが倒れていた
『A！藤川、ストレッチャー持ってきてくれ』
藤「わかった！」
ﾌﾟﾙﾙﾙ
森「はい、救命医局です」
『食堂近くの階段からAが転落、レベル3桁です。今から初療室運ぶのでFASTの準備お願いします』
森「...！？わかった」

『恐らく階段から転落したものと思われます。挿管します、7.5チューブ』
藤「右手首折れてる...シーネ下さい」
『瞳孔不同なし、頭部問題なさそうです』
森「FAST陽性、腹部に液体貯留。開腹セット、藤川と藍沢来てくれ」
藤「はい！」
ﾌﾟﾙﾙﾙ
白「翔北救命センターです」
《救急車の受け入れお願いします。60代女性、2階のベランダから転落。意識レベル3桁です》
白「受け入れます」
三「私と緋山で白車受け入れます。橘先生受け入れ準備お願いします」
橘「了解」

無事Aの止血が終わりICUで様子を見ることに。

15→←13

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す