希望___Espoir

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藍「わかった、とりあえず送ってく」

神経内科にて...
看「Aさん、AAさん」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ
診察室に入るとコンサルでよく救命に手助けに来てくれる松本先生がいた
松「あら、A先生じゃないですか。どうされました？」
『最近、妙に足の筋肉が落ちたというか...手も少し握りづらくて、この間メスを落としてしまって。なんとなく身体がおかしくて...現場で倒れるわけにはいかないので、詳しく検査したくて』
松「わかりました、CTとMRIオーダーしておきます。隣の部屋で採血するので、呼ばれるまでまたお待ちください。2日〜3日、検査入院という形になりますがよろしいですか？」
『はい、よろしくお願いします』

採血をしてCTを撮り今日の分の検査は終了。耕作に電話しなきゃ...
ﾌﾟﾙﾙﾙ
藍「藍沢です」
『耕作、今大丈夫？』
藍「ああ、大丈夫だ。どうした？」
『2〜3日検査入院することになって。明日でいいんだけど着替え頼んでいい？』
藍「わかった、橘先生のところ行ったのか？」
『今から。ごめんね、心配かけて』
藍「気を付けて。無理するなよ」

ｺﾝｺﾝ
橘「どうぞ」
『失礼します』
橘「Aか、体調どうだ」
『まあまあです。最近身体が変なのは感じてて、2〜3日ほど検査入院することになりました』
橘「そうか、戻ってきても無理するなよ」
『ご迷惑おかけします。救命のみんなにはまだ言わないでおいてほしいです、何か病気が見つかったら私からしっかり言います。何もわかってないうちから心配かけたくないので』
橘「ああ、わかった」
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2日後...
ｺﾝｺﾝ
藍「入るぞ」
『ん、耕作。ごめんね、心配かけちゃって』
藍「気にしなくていい、そんなこと」
ｺﾝｺﾝ
『はーい』
松「A先生、少しお時間頂いても大丈夫ですか？」
『はい、もしかして病気なんなのかわかりました？』
松「はい、藍沢先生も一緒に話しお聞きになりますか？」
藍「A、いいか？」
『うん』
松「では。A先生は筋萎縮性側索硬化症、ALSです」
『...え...？』
松「これからもっと、身体は動けなくなります。安全面を考えると出来るだけ早いうちにヘリは降りた方がよろしいかと思います」

松本先生が病室から出ていったあと...
『ねぇ、耕作...私もう医者続けられないよ...ヘリも乗れなくなる...』
藍「今ならまだ復帰出来る。ヘリだってまだ乗れるだろ？」
『いつヘリに乗れなくなるかわからない、怖いよ...現場で動けなくなるかもしれない』

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