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1人目 ページ2
_________、
『はぁー………』
人の通らない深夜零時の路地裏に微かに響く溜め息。
月の光も届かない狭い空間に飛び散った赤黒い液体。
その真っ赤に染め上げられた空間に漂う臭い。あまりの強烈さに、堪らず私はマスクの上から鼻を覆う。
ドロッとした生温かい液体が目の周りや髪の毛、手袋から少しだけ覗く肌についているのに気がつき、私は眉間に皺を寄せた。
『……7人目』
そうぽつりと呟き、私はその場を後にする。
________……
『あぁもしもし、今から帰るから風呂の用意しといて。………いや、風呂の用意くらいお前がしろよ。黒霧さんに頼りすぎなんだよ。てかさー、聞いてよ。今回もモロに血ィ被ってさ。あのクソヒーロー許さんわ。……もう死んでんだろって…まぁそりゃそうだけどさ。まぁええわ』
『………うん、じゃあまた後で』
『死柄木』
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作者名：あゆみ | 作成日時：2018年1月15日 23時
