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___________彼等の様子が明確に可笑しくなったと言えば、その頃からではなかろうか。
まず朝、目が覚めて一番に驚いたことと言えば
ゾムさんが私の隣で寝ていたこと。
まだ眠い、寒い、とベッドの中で身を丸くしたら、隣から身体を引き寄せられた。その温もりに私はすり寄り…
…………と、ここで違和感に気付いた訳だ。
隣から身体を引き寄せられたって何だ。
温もりにすり寄るって何だ。
一気に覚醒する意識に、私は目を開けた。
「おはよ」
『…………？』
彼の榛色の髪の毛が、カーテンから僅かに差し込む陽光にキラキラと輝いている。ペリドットの瞳もまた、それに比例するように。
『え_______』
状況を理解するのにさほど時間はかからず、慌ててベッドから飛び上がり部屋の外へ駆け、トントンさんを呼びに行こうとした。
それを阻止したのは、やはり私の腰に巻き付いたゾムさんの逞しい腕。
『く…！』
大蛇が小動物を絞め殺す光景によく似ている。
この状況を見た誰しもが、恐らく口を揃えてこう言うだろう。
『ゾムさん離して、
ていうか貴方何でここにいるんですか！』
声を張るも全く動じない彼は、肉食獣を彷彿とさせる八重歯を光らせた。
怪しげな笑みを浮かべる彼に、どうしようもない寒気を覚える。
「ん〜？そりゃあ、部屋に鍵かかってなかったから入ったに決まっとるやん。
無用心やんなぁ、狼に食われても知らんぞ」
『私の不注意を盾にしないで。あと狼は全面的に今の貴方です』
「そんなことないやん、俺ちゃんと我慢しとる」
彼の言う"我慢"は…………いわゆるそういうことだろう。こいつ憲兵に付き出してやろうか。いや彼は幹部だった。どうしようもない。
『…ていうか、いつから私のベッドにいたんですか』
「んー、朝の４時くらいか？何かいつもより早く目覚めてまうし、人肌恋しくなってAんとこ来たんよ。
いざ部屋ついたら鍵も掛けんで無防備に寝とるし、抱き締めたらやわこいし、ええ匂いするし、ほんまよく耐えたと思うで、褒めてや」
『変態』
「褒めて言うたやん」
『褒めたじゃないですか変態』
「悪態吐いただけやろそれ…まぁ大人しくしとけ」
会話の果てに、ゾムさんは私の両手首を素早く拘束、そして私の身体に馬乗りになる。
『…やっぱり我慢できてないじゃないですか』
「我慢したで？
寝てるAに手出すの。
起きるまで待ったやん」
『変態、悪趣味。好きな女以外に欲 情しないとか前言ってた癖に』
「んー？……
ちゃんと有言実行しとるけど、それ」
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お月様 - 滅茶苦茶おもろかったです！待ってたけどようやく27話でロボロさんの所出た！続編おめでとうございます！ (2021年1月2日 17時) (
レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
セツナ - 火ぃつけろ火ぃぃぃぃ！！！wwww腹筋バキバキになったんですけど腹筋返して（）神様お疲れ様です！ (2020年5月26日 21時) (レス) id: 274ac26baa (このIDを非表示/違反報告)
しゃち - 43の最初にある有限実行の“限”は“言”ではないでしょうか？勘違いでしたら申し訳ございません。ラットさんの作品大好きです！ (2020年4月16日 13時) (レス) id: 6540cc437a (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - うますぎませんか！？画力をわけて！！更新頑張ってください！！応援してます！！ (2020年4月3日 23時) (レス) id: 5db7ec7919 (このIDを非表示/違反報告)
楓@卍教 - 絵も文もうまいだと…？神…？いや天才…？(錯乱)まじで好きです応援してます (2020年3月21日 15時) (レス) id: 84c734c3e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラット
| 作成日時：2019年11月16日 21時
