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「何が"つい"やお前ェ！恥ずかしくて甘やかすどころの騒ぎやないわ！しかもお前、相手子供ちゃうかったんやぞ！！
もう"甘やかす"って表現ですら適切やないわ！」
『ロボロさん、ゾムさんの首が…その角度折れます』
がなり散らすロボロさんの腕に優しく手を添えれば、ゾムさんの頸動脈を潰しにかかるその指の力がふっと緩む。
さて、ゾムさんの首から手を離してくれたは良いものの、ロボロさんは何やらモジモジと挙動不審で、雑面の上から頬をかくと_____
「あー、その…Aさん、あ、甘やかしのことなんやけど、…
_______…その…忘れてくれると…嬉しいんやけど…
その、俺もまさかゾムから聞かされてるとは思っとらんくて……ってあぁぁもう恥ずかしくて死にそう…」
震え声で、そう言う。
『大丈夫ですから、気にしてません』
「うぅ…ちゃうんや、年離れてるならまだええと思っとったんよ…俺も正直Aさん14くらいやと思ってたしな…？でも流石に二十歳近い人に、んな"甘やかす"とか出来る訳ないやろ阿保か…」
ブツブツと呟くロボロさんの言葉は、男性であれば抱いて当然の思考と言えた。
さてこれはどうしたものか…
『…私、部屋に戻りますね』
取り敢えず、私がこれ以上此処にいても仕方ないのは確かだ。強いて言うのなら、ロボロさんとトントンさんの羞恥心が増すだけ。
「えぇ！戻ってまうん？まだ話たいんにぃ…」
鬱さんから制止の声がかかるも、私は首を振った。
『寝ます』
振り向きざま、ポケットから取り出した睡眠薬の入った瓶を鳴らし、１つ会釈をして食堂を去った。
・
『…私を甘やかすっていうの、グルッペンさんからの命令じゃなかったって、ゾムさん言っていたな…そういえば』
自分たちがそれぞれの意思でやるものだと。
『なら…どうだろう、まだ治す算段あるのかな、あの人達』
幹部の大半が私のことを年の離れた子供だと勘違いしていたらしく、先程の彼等の反応を見た限りだと、年が離れていると勘違いをしていたからこそ、全員が甘やかすという意見に賛同していたらしかった。
だが二十歳に近いと知った今、彼等にまだ私を"甘やかす"気はあるのだろうか。
私の病を治す気は、あるのだろうか。
分からない。分からないが、成るようにしかならないとも思う。全てはあの人達次第だ。
・
「………なぁ、19歳ってことは、
手、出しても…
ギリギリ文句言われんよな？」
知らなかった。
彼等の一部は、もう既に、私の考えの及ばない、次の思考に移ろっていたなどと。
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お月様 - 滅茶苦茶おもろかったです！待ってたけどようやく27話でロボロさんの所出た！続編おめでとうございます！ (2021年1月2日 17時) (
レス) id: b347abc4d4 (このIDを非表示/違反報告)
セツナ - 火ぃつけろ火ぃぃぃぃ！！！wwww腹筋バキバキになったんですけど腹筋返して（）神様お疲れ様です！ (2020年5月26日 21時) (レス) id: 274ac26baa (このIDを非表示/違反報告)
しゃち - 43の最初にある有限実行の“限”は“言”ではないでしょうか？勘違いでしたら申し訳ございません。ラットさんの作品大好きです！ (2020年4月16日 13時) (レス) id: 6540cc437a (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - うますぎませんか！？画力をわけて！！更新頑張ってください！！応援してます！！ (2020年4月3日 23時) (レス) id: 5db7ec7919 (このIDを非表示/違反報告)
楓@卍教 - 絵も文もうまいだと…？神…？いや天才…？(錯乱)まじで好きです応援してます (2020年3月21日 15時) (レス) id: 84c734c3e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラット
| 作成日時：2019年11月16日 21時
