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ｵﾊﾞﾎ「、、、何があった」
ｸﾛﾉ「すいやせん、オーバーホール」
*
ある日の午後。書類を纏めていた時だった。
名前も知らない下っ端構成員の携帯から突然電話がかかってきたと思ったら、「忙しい時にすいやせんオーバーホール、、○○ビルと○○事務所の間の路地裏に来てくれやせんか」とクロノが言ってきた。
何があったのか、何故自分の携帯からかけてこないのか、気になりはするが行けばわかることなのでさっさと電話を切り現場に向かった。
________、、クロノは普段飄々としたふざけた態度をしているが、あれでも極道の幹部だ。
あいつの実力を過信しているわけではないが、ある程度の信頼は置いている。
だから、俺はその光景を目の当たりにしたその一瞬思わずフリーズしてしまった。
バロック彫像の如く、、、いや、そんな美しいものではないが、首から下が彫像のように固められているのだ。
固められたクロノを軽く観察すると、クロノを固めている灰色の物質と足元のコンクリートが溶接されたように繋がっていることに気が付く。
ｵﾊﾞﾎ「物質を操作する、溶接する、、その類いの個性か」
ｸﾛﾉ「多分、、、」
ｵﾊﾞﾎ「こうなった経緯を話せ」
ｸﾛﾉ「見ての通り、任務は完遂しやした。完遂した直後に女子高生が１人通りかかったんで、まぁ普通に殺そうとしたら、、、この通りっす」
チラリとクロノの奥に散らばった赤を一瞥し、俺は眉間にシワを寄せる。
ｵﾊﾞﾎ「見張りはどうした」
ｸﾛﾉ「女子高生が入ってきたほうには2人立たせといたんですけど、１人はトイレ。もう１人はタバコが切れたんで買いに行ったとか。そいつらは他の構成員に近くの事務所まで送らせやした」
ｵﾊﾞﾎ「処分しておけ」
なるほど、手も足も動かせない状態ならば携帯を取り出すことができない。それで部下の携帯を使って俺に電話をかけてきたと。
それにしても、一介の極道が女子高生１人にやられるとは、何とも情けない話だ。
１つ溜め息を吐く。
ｵﾊﾞﾎ「その女子高生のことを調べておけ」
シミ１つない白い手袋を外してコンクリートに触れる。分解されたコンクリートは破片となってバラバラと散らばった。
ｸﾛﾉ「へい」
、、、その女子高生とやら、少し興味があるな。
_______肉食獣のような鋭い眼孔で、烏は獲物を見定める。
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ANA - 治崎君が大好きなので！更新楽しみにしてます!!! (2019年8月17日 17時) (
レス) id: ed74a5df95 (このIDを非表示/違反報告)
kimizuki(プロフ) - ここからの展開、楽しみにしてます。 (2018年6月3日 22時) (レス) id: 38a59a593b (このIDを非表示/違反報告)
あき - 治崎さん好きなのですごく嬉しいです！！更新頑張ってください！！！毎日楽しみに待ってます！ (2017年11月28日 23時) (レス) id: 33fc6456c0 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 更新楽しみに待ってます (2017年11月22日 23時) (レス) id: 04cf0d7a4d (このIDを非表示/違反報告)
すもーる(プロフ) - あーうーさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2017年11月21日 7時) (レス) id: bc286efc03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すもーる | 作成日時：2017年9月11日 20時
