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弔の舌が口の中に入ってくる。
『とむら、っ』
死「A、愛してる、愛してる、愛してる……」
洗脳するように、すがるように、彼は毎日毎日同じ言葉を繰り返す。
そして何度も何度もキスを落とす。
『ん、っ、、ふ、』
角度を変えて、何度も。
ﾁｭｯﾁｭｯ
死「ん、、」
ﾍﾟﾛｯ
『ひっあ、、う』
耳を舐められる。出したくもない声を出してしまう。弱いとわかって舐めているのだ。全く趣味が悪い。
しばらく私の反応を楽しむと、彼は体を離した。
死「今日は少し出掛けてくる。夕方まで戻らない」
『そう』
弔は立ち上がった。
死「何かあったら言え。……あぁ、俺以外の奴と連絡したらどうなるか………わかってるよな？」
『…うん』
弔以外と連絡をとったら相手のほうを殺す。この上なく残虐な方法で。以前そう言っていた。
………全く狂っているとしかいいようがない。
弔が出ていった一人きりの部屋で、私は膝を抱える。
『愛してる、か』
ポツリと呟いた。
彼の抱いている感情は、愛じゃない。
正しくは、私が愛だと認めたくない。
彼が愛と称しているものは、所詮自分の独占欲と所有欲の塊で、それを満たす道具が私なだけ。
私をこんな風に閉じ込められて、誰とも会わなくさせて、これが愛なものか。
過去に、愛に形はないと誰かが言った。勿論世の中、綺麗な愛ばかりじゃない。だがあんまりだ。こんな歪に成り果てたものを、人は愛というのだろうか。
『愛…愛ねぇ……』
くだらない、しょうもないモノだ。
そのくだらないモノに私は自由を奪われここにいる。
不条理。理不尽。そんな単語が頭を過る。
『はぁ……………』
依然表情を変えない足枷をぎゅっと強く握りしめた。
…ただひたすらに冷たい感触が私の手のひらを包む。
今すぐにこの鎖を壊して逃げ出してしまいたい。
誰もいない部屋で、私は一人そっと目を閉じた。
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れい(プロフ) - 美樹さん» 申し訳ありませんでした。初めてなのでわからないことが多くて……。ご指摘ありがとうございました。 (2018年2月18日 22時) (
レス) id: bc286efc03 (このIDを非表示/違反報告)
美樹(プロフ) - 二次創作ですので、オリジナルフラグを外して頂けませんか？ (2018年2月18日 22時) (レス) id: e536c968fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れい | 作成日時：2018年2月18日 22時
