11□年の差なんて関係ないよね3 ページ11
「…Aさーん、」
「んー?」
「それ寝ながらとかできないです?」
「できるけど…なんで?」
「そっちに居られると、俺がこっちで1人じゃないですか」
こっちこっち、そう言ってベッドをポンポンっと叩く西田くん
こっちを見れば、テーブルと椅子一つ。確かに彼の居場所はない。
はーやーくー、なんて呼ぶ彼に急かされながらベッドの方にいけば
ちょっと寝てください、なんて言われる。
「え?」
「いいから」
「…はい」
パソコンを枕元に置いて足を伸ばして寝転がれば、西田くんが隣にごろんと横になる。
いつもは見上げるけど、今日は違う。すぐ横に彼の顔がある。
と思ったら、足を絡ませてきて距離がグッと近寄った。
「…難しそうなことしてますね」
「………まあ」
「あれ、Aさんもしかして照れてます?」
「…照れてません」
「だって顔真っ赤」
「うそ、」
慌てて両頬を抑える私に彼は楽しそうに喉を鳴らす。
Aさんって時々年上なのかわからなくなる、なんて言い始めるから
なんでって聞きながら隣を見れば、あまりにも近い距離に彼の顔があって。
「そーやって、すぐ照れたり、顔赤くするところ」
彼の手が私の頬に触れる。
「に、しだくん」
「有志」
「え…」
「もうそろそろ有志って呼んでくれても良くないですか?」
「…有志?」
「うん。最高」
年の差なんて関係ないよね
だってこんなにも彼は大人の顔をしながら、私にキスをするから
(俺が20歳になったら、呼び捨てしてもいいですか?)
(えー)
(えっ)
(嘘。いいよ)
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noranekosan(プロフ) - リリさん» リリさんはじめまして。ありがとうございます!私もリリさんのお話読ませて頂いてたので嬉しいです。゚(っ゚´ω` ゚c)゚。今後も頑張って書いていくので、是非とも見ていってください!! (2019年11月12日 22時) (レス) id: e3a91e1b0b (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく読ませていただいています。のらねこさん(とお呼びしていいのでしょうか?)の書かれるお話どれも素敵なので、これからも楽しみにしています(*´˘`*) (2019年11月12日 16時) (レス) id: 3f90fe2b5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:as | 作成日時:2019年11月2日 2時