【ヒロアカ】お前…地味男じゃなかったのかよ……（震） (ページ3)

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麗日さんと二人でやたら長い廊下を進む。

「あ、気になってたんやけど、死齊くんの個性って何なん？」

『俺の個性？

あー、……後で分かるよ』

「そっか、それもそうだね！」

納得したような笑みを浮かべる麗日さんを見て、俺は微笑んだ。

うん、いい感じ。

「見た目は地味だけど話してみると意外にいい奴っぽくて、でもどこか掴み所がない感じにしとけ」

「そうすりゃ浮かないから」

という友人からの助言。

確かに麗日さんと話していてもギクシャクした感じにならない。今後もこんな感じでいこう。

暫く歩くと、ようやく1ーAと書かれた扉が見えてきた。

「で、でか！」

『バリアフリー…？』

「縦方向のバリアフリーとは」

恐る恐る扉に手をかけ、開ける。

そして唐突に耳に響く怒声。

「てめぇどこ中だよ！？端役が」

見ると、ツンツン頭と悪人面が特徴的な奴と、メガネをかけた委員長風の奴が言い争っていた。

入学初日に喧嘩とか……マジかよ…

呆然としていると、麗日さんが「ん？」と声を上げ、俺と同じように立ち尽くしていた斜め前の男子に話しかけた。

「そのモサモサ頭は、地味めの！

プレゼントマイクが言ってた通り、受かったんだね！」

何の話かわからないが、とにかく俺より前に知り合っていることは確かだ。

関係ないけど、その男子のモサモサ頭に親近感を覚える。

するとさっきの委員長男がこっちに近寄ってきた。彼もモサモサ頭くんに用があったみたいで、実技入試の構造やら何やらをブツブツと呟いている。

…………

俺、ボッチじゃん……？

くそ、こんなことなら入試の時何人か話しかけてればよかった。

ズーンという効果音が聞こえてきそうなほど落ち込んでいると、委員長男がモサモサ頭くんから目を離し、俺の顔を見つめ出した。

「君は………もしかして、実技入試で爆豪くんと同着１位をとった子じゃないか！？」

その一言でクラス中の視線が俺へと集まった。

何より怖かったのは、さっきのツンツン頭までもが俺を睨み付けていたこと。

「へ！？そうなの死齊くん！？」

『あ、う、うん』

「すごい…！」

モサモサ頭くんにキラキラした目で見つめられる。

何故だかこの子とは仲良くなれそうな気がしてならない。

「お友達ごっこをしたいなら他所へ行け」

…………へ？

「ここは………

((ｼﾞｭｯ

ヒーロー科だぞ」

な、何かいるーーーっっっ！！