【ヒロアカ】お前…地味男じゃなかったのかよ……（震） (ページ18)

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白いTシャツに黒いジーパンという出で立ちで、俺は昨日と同じコンビニに入った。

「…あ？またお前かよ」

『死柄木さん、、昨日ぶり』

また会うとは。

俺たちは昨日取り合ったプリンアラモードを一つずつ籠に入れ、またしても公園に居座ることになった。

『死柄木さん仕事とかしてないの？』

「さぁな」

『えー……あ！？それ、そのチョコチップクッキー俺が見たとき無かった！』

「ハッ早い者勝ちだろ。

…あ？てめぇチョコボールの最後の一個取りやがったな。俺が見たときそれなかったぞ」

『早い者勝ちですー』

「ガキかよ」

『アンタがガキだろ！』

お互い小学生のような言い合いをしていると、驚くことに３０分が経過していた。

『もう5時じゃん。そろっと帰ろうかな』

「スプ○トゥーン、フェスやるってよ」

『マジか。帰ったら確認しよ』

俺はポッキーの最後の袋を開ける。

「………なぁ、お前どこの高校通ってんだ？」

『？

雄英』

俺がそう答えると、死柄木さんのプリンを掬う手がピタリと止まった。

「………へぇ」

「じゃあ」

「将来は立派なヒーロー様になるってことか」

『まー、うん。なりたいな』

「……」

それっきり、死柄木さんは黙ってしまった。少なくともプリンを食べ尽くすまでは。

俺は不思議に思い声をかける。

『どうしたの？』

「…何でもねぇよ」

『たけのこの里食う？』

「食う」

大丈夫そうだ。

あ、

『死柄木さんLINE交換しよ』

「…別にいいけど。誰にも渡すなよ」

『しないよそんなこと』

LINEを交換して少し会話を交わした後、昨日と同じように俺たちは別れた。

俺は死柄木さんの後ろ姿が見えなくなるまでその場から離れなかった。

何故だろう。あの時、俺が「雄英」と答えた時の死柄木さんの悲しそうな赤い瞳が、酷く目に焼き付いていた。

俺は何となくLINEを開く。

『ふっ……

"甘いものは正義"て』

___死柄木さんの甘党丸出しのLINE名を見て、俺は笑いを溢した。

トプ画とホーム画のケーキやチョコの画像を見て更に笑った。

・

「……あ？アイツのトプ画ルパン三世の"お疲れさん"の時のマークじゃん。」

………………

「雄英、ね」