【ヒロアカ】お前…地味男じゃなかったのかよ……（震） (ページ14)

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死柄木さんと知り合った次の日のことだ。

その日の午後はヒーロー基礎学だった。

「要望ちゃんと書けばよかったよ～。パツパツスーツんなった。恥ずかしい…」

___そう頬を染める麗日さんを見て、俺は思った。

_____ヒーロー科最高。

「ヒーロー科最高」

そして俺は一気に落胆する。まさか峰田と全く同じ思考に陥るなんて…(失礼)

現在、俺たちは記念すべき第一回目の戦闘訓練を行うため、自分たちのヒーローコスチュームを着てビルの前に集まっている。

皆の格好を見ると、酷く個性的な人もいれば素直にカッコいいなと思える人もいた。

爆豪のが一番カッコいいかな。個人的に。

「死齊のコスチュームってなんかヒーローって感じしない…どっちかっていうと……ヴィラン？」

『上鳴のコスチュームはヒーローっていうか一般人だよね』

「お前は本当にさらっと毒吐くな」

『緑谷の頭のソレ、もしかしてオールマイト意識した？』

「うんっそうなんだ！僕、小さい頃からずっとオールマイトのファンで…」

『うん、何となくそんな気はしてた。オールマイト見てるときめっちゃ目輝いてるもん』

ニッと歯を出して笑うと緑谷もつられて笑った。

…ちょっと思ったけど、女の子はこういう男子好きそうだよね。

「君らにはこれからヒーロー組とヴィラン組に分かれて屋内戦を行ってもらう」

皆がざわつく中、よく通る野太い声が響いた。

最後こそ皆思い思いの疑問を口にしていたが、要約するとルールはこうだ。

ヴィラン組がこのビルの中に核兵器を設置している。ヴィラン組は制限時間までに核兵器を守り抜くか、ヒーロー組を捕獲する、と。

「コンビおよび対戦相手はクジだ！」

オールマイトの手にはいつの間にかクジ箱が抱えられている。

皆順々にクジを引いていく。俺もクジ箱に手を突っ込もうとすると、ヒョイッとオールマイトがクジ箱を引っ込めた。

『…え？』

「おっと、死齊少年は私と対戦してもらうぞ！何、心配はいらない。多少の手加減はするさ！」

『マジすか』

そういえばこのクラス21人だったな。二人グループなら誰か１人余るのが必然だ。

しかし何故俺がわざわざ指名されたのか…。こういうのって普通クジ引き損ねた人じゃないのか？

そんな疑問を抱いたが、まぁオールマイトと一対一で戦えるなんてそうないし、光栄なことだととりあえず納得した。

「最初の対戦相手はこいつらだ～！」

ボールに書かれたAとD。

Aチームは緑谷と麗日さん。Dチームは爆豪と飯田。

…緑谷、死ぬなよ。