【ヒロアカ】お前…地味男じゃなかったのかよ……（震） (ページ11)

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『はー……疲れた…』

学校から家に帰ってきた俺は制服を脱ぎ散らかし、ベッドにダイブした。

明日からもこんな感じで高校生活続くのか………。なんか、授業とか訓練とかよりも人間関係のほうで疲れそう。

緑谷、切島、上鳴、峰田、瀬呂、飯田、麗日さん、八百万さん。

今日話した人たちだ。

八百万さん以外は友達と言ってもいいだろう。

やはり皆ヒーローを目指すからだろうか、多少暗そうな見た目でもあからさま避けたりはしないようだ。

長く伸ばした前髪を摘まむ。

『前髪くらい切ってもいいかな…』

俺が隠したいの、耳だし。前髪思った以上に邪魔だし。でも髪切り行くのだるいな……

俺はベッドからムクリと起き上がり、ドアの近くに置いてある姿見の前に座った。

前髪をピンで留め、耳を出す。

『……ぁ、耳たぶのほう、一個塞ぎかかってる』

『うーん、ぶち抜くか』

鋭い痛みと同時に、血が一滴滴り落ちた。

『……』

_______こんだけピアス開いてたら、普通引くよなぁ。

右に４つと左に4つ、そして舌に1つのピアスは、どれも中学の時開けたものだ。

俺はこれを隠さず学校に通っていたせいで、言わずもがな皆から不良と思われた挙げ句敬遠された。

それでも寄ってくる物好きはいるもので、まぁ髪染めたり煙草吸ったりな奴だったんだけど、それでも気が合い、仲良くなった。

そいつが、雄英に受かった俺にいろいろ助言をくれた奴。

あぁ、上鳴にちょっと似てるかもな…。見た目。

だから最初上鳴と話した時、思った以上に打ち解けたのかも。

そんなことを考えながらも、唇以外のピアスを全てつけ終わり、俺はダボッとした黒いパーカーとジーパンに着替え、コンビニに行くべく外に出た。