メモ (ページ7)

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『並盛中生ですけど何か…？』(リボーン) ページ7

｢おはよう｣

｢よっ！｣

こんなありふれた会話から
私の朝ははじまる

幼稚園に通っている時からずっと
武くんと一緒に通学するのは
当たり前な日常だった

｢あいつさ…｣

｢ふふっ｣

武くんの会話に耳を傾けて
小さく笑う

武くんは不思議そうにしていて
私は微笑んだ

｢山本さん本当に
沢田さんの事気に入ったんだね｣

小学校の高学年の時から
私は山本さんって呼んでいる
他の男子を呼ぶ時と同じように

会話の内容が
9割野球だった武くん
だけど最近
3分の１ぐらいに隣のクラスの
通称ダメツナって言われてる
沢田綱吉さんの話が混じるようになった

｢あいつには赤マルチェックしってからな！｣

ニカッて
爽やかに笑う武くんに
私も嬉しくなって
相槌を打ちながら笑った

私よりも頭1つ分以上高い背に
整った顔更にスポーツマンの
武くんがモテないわけ無くて

幼馴染みの私は恨まれる事は少なくない

でも…
武くんの幼馴染みが嫌になる事なんて一度も無かった

校門が見えるか見えないかの位置で
私と武くんは距離を取った

｢んじゃ、またな、水無月｣

｢うん｣

私が距離を取りはじめて
武くんも自然に距離を取るようになった