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『夢見屋喫茶へようこそ』Ｄグレ、アレンページ1

｢いっしゃいませ｣

驚いた様に目を開き
警戒している少年を笑顔で迎える

始めは皆そうだから
なんせ、眠ったはずなのだからね

｢ここは…｣

｢夢の世界です｣

夢は誰でもみる
だから
たまに繋がってしまうのだ
この店と

そして
ここは望めば何度でも来れる

｢お名前を教えて頂けますか？｣

暫くの沈黙の後
彼は口を開きました

｢アレン・ウォカーです｣

アレン・ウォカー…

｢あぁ、クロスさんの御弟子さん｣

｢師匠を知っているんですか!!｣

取り乱して
まるで掴みかかってきそうな
アレン・ウォカーさんを
椅子に促しました

｢ふふ、ツケはありませんよ
ここはお金を貰うためにやっているわけではありませんから｣

にこっりと笑うと
アレン・ウォカーさんは
すっとんと座りました

｢何のためにやっているですか？｣

｢趣味です
何か召し上がってみませんか？｣

｢喫茶店風に
店内はしてあしますが
実際は殆どの物をお出しできますよ｣

｢えっ！食べられるんですか？｣

驚いた顔の
アレン・ウォカーさんに
微笑みながら言葉を続ける

｢はい、現実の空腹には
関係はありませんが
好きな物を食べられると
魂が癒されます｣

そして
ドアの側に立っているもうひとりをみました

彼はアレン・ウォカーさん
の中で
眠っているようですが…
起こさない方がよさそうですね

｢みたらし団子を50本｣

遠慮がちな
注文に笑顔をつくる

｢かしこまりました｣