幼馴染みの特権【牛島若利】4

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俺達は無事学校に着き、そのまま体育館でのミーティングを行った


部長の引き継ぎや今後の引退式の予定など、終わらせるものも終わらせた









「これが終わったら100本サーブか…」





「さすがにAクンも疲れてるんだね〜」





小声で天童と会話をする

そりゃそうだ、俺だって疲れる
いつもならストレート勝ちをするものを今日は別であったから
しかも予想以上に動いたため脚も痛い
試合で受けた痛みよりはひいているが痛いものは痛い





すると副部長である添川が解散の言葉を言おうとする、が若利がそれを遮った





「いいか」





.







.


若利のことだ、中学の頃のようにアドバイスを後輩全員に言うのだろう
流石に今疲れてるから勘弁して欲しい









「川西」




「！？は、はい」






「天童なき後
お前がブロックの要だ
もっと自信を持っていい」







「若利クンそれ死んだ時の言い方じゃない?」







天童が言うが若利は自覚は無かったらしい
天童、許せ







「それとサーブを強化しろ」





「は、はい!」







川西は珍しく表情を大きく変えていて相当若利からの言葉に何かを感じたのか、それともただビビっていただけなのか









「白布」







「!はい」







「今後のチームの組み立てはお前にかかっている
うちに弱いスパイカーは居ない
きっちり生かしてやれ
あとお前はもっと守備を磨け」








「…はい!」









.









.









若利は一人一人へこれから伸びる後輩、継げる後輩へ言葉を個人に向けてすべて言った
若利からの言葉は重みがあるからこれから真面目にもっと取り組む奴らは増えるだろう。


これだけの数の後輩、若利はよく見てきたなと感心する
いや、俺も見てきたから、本当だ、うん

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