112 ページ3
「ほらほら、早く!表彰式始まっちゃう!!」
「いて、痛えって、ちょ、今誰だ髪引っ張ったの」
絶賛担がれ中の俺です
なんでこうなっているかというと自業自得で俺が悪い
烏野の更衣室へ行っている間に若利も日向翔陽達のところへ行っていたらしく幼馴染み組が失踪した、と白鳥沢内部で騒がれていたらしい
若利は自分で帰ってきたが一緒だと思っていた俺がいなくてさぁ大変だ、と
最終的に若利と川西、天童がバレーの時より速く走ってここまで来た、いやそこは試合で出し切れよ
体育館前に下ろされ、4人で入り急いで整列し申し訳ない程度の会釈をする
そして、表彰式は始まった
.
.
.
.
バスの中では寝ている奴らがちらほらと見えた
寝顔に関しては五色の寝顔は最高に可愛いっていうことだけ添えておこう
俺は隣に座っているデカブツを見る
そう、幼馴染みの若利である
真顔で窓の外を見ながら窓際を座っている
いや、疲れているから寝させるために窓際にしたのに意味無くね???
それは心の底にしまっておこう
.
「…Aは」
突然口を開く若利に少し肩を揺らす
「バレーを続けるか?」
「…なんでさ」
返答は決まり切っているから少し聞く
若利は最近珍しいことをたくさん言う
.
「俺はスパイカーだ
リベロとの関係はあまりない
セッターがいればスパイクは打てるからな
でも、何でだろうか、俺にはAが後ろにいないと落ち着かない」
「試合に熱を全力で入れられない」
若利は俺の目を見ながら何の恥ずかしげもなく俺に言う
顔に熱が集まるのがわかる
なんだよ、こいつ、本当にバカ正直なのな
「…若利の背中を護れるやつなんて、たくさんいる」
「Aじゃないと落ち着かない」
「そ、そうか
…俺はユースにも選ばれてるし続けるつもり」
それに、と続ける
「…お、俺もお前の背中護ってる時が、一番、リベロとして、う、動ける、ぞ」
「そうか」
「いや、もっと何か言えよ」
俺の心の全力のデレを返せバカヤロー
.
.
.
「天童、」
「…ん〜?」
スマホを弄っている俺に話しかける英太クン
聞いてくることなど分かりきっていた
「前の席の2人、楽しそうだな」
「ん〜…ま、幼馴染みの特権ってやつでしょ」
英太クンは少し苦笑いしながらそうだなと言った
.
977人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
覇月@ILOVE 青峰&リクオ(プロフ) - 頑張ってください!!応援してます!! (2017年4月5日 21時) (レス) id: ce7c31f5ec (このIDを非表示/違反報告)
衣屋 - 牛島若利好きなので嬉しいです!番外編楽しみです! (2017年4月3日 23時) (レス) id: a4f5ca556f (このIDを非表示/違反報告)
琉果 - 番外編楽しみにしてます! (2017年3月31日 10時) (レス) id: 04146746f4 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 番外編読みたいです書いてくださいお願いします (2017年3月30日 19時) (レス) id: b5f3f1aed9 (このIDを非表示/違反報告)
零優 - 番外編を書いて欲しいです!お願いします!! (2017年3月30日 13時) (レス) id: 82ad37b468 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:騎虎 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/mkf0gl
作成日時:2017年3月20日 21時