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「…」
「あれ、なんでAクンだけ一年チームにいるの???」
「監督命令だとよ」
そう、俺は何故か一年チームに入れられた
そして何故かあっちの若利チームには黒石がいる
俺はいつもこちら側のコートに立ったことがなく、違和感しかなかった
まず、違和感だけでなく見た目の悪さだ
「…でけえ」
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「レフト!!」
「上がれ上がれ!!三枚ブロック!!!!」
追いつけない、いや速さとかではなく動きに
そもそも俺は若利の後ろで空いた部分を埋めるようにレシーブを返してきた
だが、今回はここには左利きのウイングスパイカーがいない
若利がいないのだ、あちら側のコートにいて真剣にボールを見張っている
「…サイッサー」
元気も出ない
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「A、少しこい」
「ひっ、はいっ!!」
俺は急いで監督の方へ行き山形と交代する
大方、俺のプレーに問題があるのだろう
いつもよりメリハリが無さすぎる、自分でもわかるくらいだ
俺は監督からの平手打ち覚悟に監督の前に立つ
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「お前にしちゃあ出来てる方だ」
え、
「だが、牛島が居ねえからって合わせる奴がいないとは思うな」
「あの中で一番でかい奴は誰だ」
「そこを考えて動け、チビ」
そう言って俺の肩をパシッと叩き、行けと目で訴えてきた
俺は素直にコートへ走る、そして考えた
あの中で一番デカい、に、2mの彼奴か???
監督が言ったのは物理的にデカイのか存在がデカいのか、どちらの方を言ったんだろうか
そこが分からなかった、考えすぎか??
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俺は再び山形と交代をする
点差は圧倒的な若利チームだったがそれは仕方ないだろう、今の俺からすればあいつらバケモンだし
そう思っていると瀬見のサーブが打たれる
「ッ!!」
レシーブで返しセンター分けの奴が黄金川?だっけ、そいつに渡す
「あいつ、セッターなんだ」
ミドルブロッカーかと思ってた
そして、黄金川はトスを打つ
監督の言葉を頭の中でぐるぐると考えてボールを見て動く
"あの中で一番でかい奴は誰だ"
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捉えた
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「…流石だねェ、Aクンは」
「…ああ」
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覇月@ILOVE 青峰&リクオ(プロフ) - 頑張ってください!!応援してます!! (2017年4月5日 21時) (レス) id: ce7c31f5ec (このIDを非表示/違反報告)
衣屋 - 牛島若利好きなので嬉しいです!番外編楽しみです! (2017年4月3日 23時) (レス) id: a4f5ca556f (このIDを非表示/違反報告)
琉果 - 番外編楽しみにしてます! (2017年3月31日 10時) (レス) id: 04146746f4 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 番外編読みたいです書いてくださいお願いします (2017年3月30日 19時) (レス) id: b5f3f1aed9 (このIDを非表示/違反報告)
零優 - 番外編を書いて欲しいです!お願いします!! (2017年3月30日 13時) (レス) id: 82ad37b468 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:騎虎 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/mkf0gl
作成日時:2017年3月20日 21時