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「お、押しかけました…」


そう言った日向翔陽は少し気まずそうだった
そりゃそうだ、選ばれてない時点でここに居ることに恥ずかしさを晒すのにそれを他校の、しかも合宿場所である白鳥沢の奴に言うのだ
俺なら恥ずかしすぎて外出れない、ほんと


なのに、なんでこいつはここまで来て、ボール拾いしてんだろう





.






.







.









「フライング一周!!!!」





「はい!!」







なんで俺までフライングさせられてんだよ…
隣にいるメガネをチラリと見る


こいつ、スタミナ無ェのな
息切れやばい


俺に合わせているのか、
フライングなんて何年やってきていると思ってんだ
お前らより早いのは当たり前だ
後ろのヤツらを見ると俺についてきているのはこのメガネだけで、





あ、こいつ何事も上手くなろうと必死なんだ



そう思って少しペースを遅らせた






.






.







「Aさん!!白鳥沢の後ろにいるってすごく安心するんですね!」



黒石が言う




「まぁ、安心ね、うん」





確かに安心はするのだが俺も護っている側なのでよく分からない
慣れってやつだ






「貴重な体験でしたよ〜!!またやりたいです!!」







「…多分この合宿の間はやれる期間があるよ」







「そうですかね??」






うん、と頷く

監督は多分俺に若利以外の右利きに慣れさせるため一年チームへ入れさせた
俺が若利以外のスパイカーだと動きが若干遅くなることに気付いたのだろう、あの監督やっぱりフリーザ様だ、よく見てるし怖い



.




.




.





そう思っていると若利が俺の方へと向かって来る


その手には一つの上と下のジャージだった






「ジャージを着ろ、風邪ひく」






「…お母ちゃんみたい」





「?Aの母親は今体調が悪いんだったな、
大丈夫なのか?」






エッ、そうだ、俺バイトの言い訳それにしてたんだった







「い、いやぁ、本当に参っちゃうよね〜
疲れが溜まってたのかなあ〜」







「…今度お見舞いに行く」








「やっ!!大丈夫!!!!
ほら、疲れって感染するから!!!!空気汚染!!!!」








「?いや、大丈夫だ」









「わ、若利が体調悪くなると俺が困るから!!!!」









ハッと自分の言ったことに気付きゆっくりと周りを見る

その場にいた3年はニヤニヤと俺と若利を見る

1年の奴らはヒソヒソと話していた









「…若利、帰ろっか」







「ああ」








若利の頬が少し緩んでいた事は俺は知らない

.

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覇月@ILOVE 青峰&リクオ(プロフ) - 頑張ってください!!応援してます!! (2017年4月5日 21時) (レス) id: ce7c31f5ec (このIDを非表示/違反報告)
衣屋 - 牛島若利好きなので嬉しいです!番外編楽しみです! (2017年4月3日 23時) (レス) id: a4f5ca556f (このIDを非表示/違反報告)
琉果 - 番外編楽しみにしてます! (2017年3月31日 10時) (レス) id: 04146746f4 (このIDを非表示/違反報告)
小夜 - 番外編読みたいです書いてくださいお願いします (2017年3月30日 19時) (レス) id: b5f3f1aed9 (このIDを非表示/違反報告)
零優 - 番外編を書いて欲しいです!お願いします!! (2017年3月30日 13時) (レス) id: 82ad37b468 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:騎虎 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/mkf0gl  
作成日時:2017年3月20日 21時

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