幸せの分けかた (ページ1)

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1.mm ページ1

社会人になって半年、わりと有意義に生きていけてるなと感じる。

タイピングを打つのは得意だったし、ついてもらっていた先輩にも教えることはもうなさそうと言われ仕事ももらえるようになった。

今日は外へ出ての仕事。
少し前からうちの会社と合同で行っている企業のチラシをお店にはってもらうようお願いしにいく。

「いや、暑い。暑すぎる。助けてくれめめ」

額に汗を垂らす先輩。
名前は深澤辰哉さん、持ち前の明るさで職場を明るくしてくれる。人気者だ。

「だからその呼び方やめてくださいって」

えーいいじゃん可愛いじゃんとふざけたように言う。まあこんな絡みやすい先輩が俺についてくれてるのは嬉しいことだ。

ただ今は夏真っ只中。
大量の紙を持ちこの気温の中長時間いるのは危険だと思い、どこかいいお店がないかあたりを見わたす。

「あ、先輩。あそこにカフェあります。いったん休憩しましょ」

そう言うと、え！まじで！めめ頼りんなるよほんと～とキラキラした目で答える。

スキップ気味に歩く先輩を見て子供かよと俺は笑いながらカフェえと向かった。