ブリュレ【Shota.W Ren.M】

5.Ren ページ5

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ラ「優しいでしょ、Aちゃん。」

どこか誇らしそうに
自慢げにそう話すラウール。


蓮「うん。可愛くて優しくて頭良いとか
マジでハイスペックだな。」

ラ「でもね、AB型だから、たまに豹変すんの。
俺にはずっと優しいけどね。」

蓮「へぇ、どう豹変すんの？」

あの穏やかな姿からは
全く想像出来なかった。


ラ「とにかく口が悪くなる。
普段そんな感じじゃないから
ビビるよ、マジで。」

蓮「マジで？逆に見たいわ。」


彼女は、客観的に見て
頭が良いという以前に
スタイルが良くて、顔が可愛かった。

クラスの男子たちが騒いでて
彼女を初めて見た瞬間
一瞬で目を奪われてる自分がいた。


蓮「ラウ、マジでありがとな。
おまえが弟で本当良かったわ。」


ラウと話す内に
ラウのお姉さんが彼女だと知って
無理言って家まで来させてもらったけど
実際会うと、あの笑った顔を見ただけで
心まで全部、持っていかれた気がした。


ラ「でも、Aちゃんは本当誰にでも優しいから
勘違いしない方がいいよ。」

そんな俺に気づいているのか
悪戯っ子のような瞳で
ラウールが言った。


ラ「Aちゃん、ハイスペで高嶺の花だから
みんな遠回しにアピールしてくるんだけど
Aちゃん、そういう回りくどいの
ぜんっぜん気づかなくて、みんな撃沈してる。」

蓮「大丈夫。俺、ストレートだから。」


真顔でそう言うと
ラウは、ちょっと複雑そうな表情を浮かべた。


ラ「……めめのことは好きだから
応援してあげたいけど………」

蓮「大丈夫だよ。
おまえの大事な姉貴
傷つけたり絶対しないから。」


こいつがシスコンになるのも、わかる。


だけど俺は、狙った獲物は
絶対逃したりしない。

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