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You side.
「ねぇ、蓮」
「ん？」
「もう起きようよ」
「まだ眠い」
彼は足を巻きつけて私を離してはくれない。
「ねーえ」と足を剥がせば「じゃあちゅーして？」なんて可愛くおねだりする。
そんな顔されたら思わず甘やかしたくなる。
でも今日はもう、
「しない、」
「してくんないの？俺はまだまだしたいけど」
「しないもん....」
「ん、いーよ。またあとでする」
彼は「あーーっ」と声を上げながら大きく伸びをし、布団から出た私を見ながらニヤニヤと口角を上げている。
「やっぱいいね。彼シャツ」
昨日は彼の家に泊まったから、仕方なく貸りたTシャツ。平均身長くらいある私でも、彼との身長差があるから肩の辺りがゆるっと落ちてしまう。
「その鎖骨の感じ、えろいわ〜」
後ろからスルスル襟口に手を忍ばせて肩紐を弄る。
「っいてててててて！痛ぇ！」
変な手付きで忍ばせた彼の手の甲をつねると大袈裟に叫ぶ。
なんか前にもこんなことあったな、なんて思い出して思わず笑みが溢れた。
「何笑ってんだよ」
「ふふふ、なんでもなーい」
「あーあ、良いとこだったのに」
「そういうことしか頭にないの？」
「男の子なんてそんなもんですー」
後ろから腰に手を回したままキッチンまで移動して温かいココアを淹れる。
「ま、こんなゆるい日があってもいいかもな」
なんて白いマグカップを口にしながら爽やかに笑う。
「ねぇ、見て」
彼は曇った窓ガラスを指で拭いた後、窓の外を指差した。
「うわ、雪、」
窓の外は辺り一面が雪色に染まっていた。
「寒ぃわけだよな」
「ねぇ、蓮。今日お鍋食べたい」
「んはっ！いいね。鍋パしよ、鍋パ」
ココアの甘みと彼の笑顔で心も体も温まっていく。
私を引っ張り出してくれた彼と、これからも色んなことを共有して、些細なことで笑い合っていけたらいいな。
なんて願うの、ちょっと贅沢かな？
好青年の遊猟術。【黒】 fin.
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cleam(プロフ) - たむたむよーぐるとさん» 本当ですか....！たくさんの作者様の中から選び、読んでくださりありがとうございます！目黒くんの良さが伝わって良かったです(TT)これからも頑張りますので、どうぞ宜しくお願いします！ (2020年10月26日 9時) (
レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
たむたむよーぐると(プロフ) - cleamさんのお話が今まで出会った作品の中で大好きです。最近、目黒さんが短髪にしたのでわんこ感と言いますか、この作品に今の目黒くんが凄くあってる気がして最後まで幸せに読ませていただきました。これからのお話も楽しみにしてます！ (2020年10月25日 22時) (レス) id: 7d93851ad3 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - センさん» ありがとうございます！そう言ってもらえると書いていてよかったなと思えます(TT)読んでよかったと思ってもらえるように頑張りますので最後まで宜しくお願いします！ (2020年10月22日 22時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - とても大好きなお話です。切なくて、でもそれぞれの気持ちも分かるし。かなり真剣に読ませて頂いております笑これからも応援しています！更新お疲れ様です。 (2020年10月22日 11時) (レス) id: 0585149188 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - あゆささん» コメントありがとうございます！そんな気持ちになっていただけて嬉しいです(TT)私も書いていて、めめふか両方とも幸せになる道を探してしまいました....是非、最後までお読みいただけると嬉しいです！ (2020年10月21日 22時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2020年10月9日 21時
