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You side.
顔を洗う為に洗面台に移動する。鏡に映った私は酷く悄然としていた。
「酷い顔....」
ハァ、と一つ溜め息をついてソファに寄り掛かる。
人に会えるような容姿ではないのに、それを整える気力すら起きなかった。
...
ソファに寄り掛かったまま、どのくらいの時間が経っただろう。こんな虚無感に満ちていても不思議とお腹は空くもので、デリバリーを頼むことにした。
注文を済ませてたった5分。
インターホンが部屋に響き渡った。
「はや....」
私はモニターも確認せずに玄関を開けた。
「何してんの....」
そこにいたのは配達の人ではなく、眉間に皺を寄せた目黒くんだった。
「っ、」
私は慌ててドアを閉めようとした。
でも彼がドアの間に足を挟みそれを阻止する。
「何で無視してんの」
「ごめん、今無理、」
「なんで？」
「会いたくない、」
「そんな酷ぇ顔してんのに放って置けねぇだろ」
玄関のドアは呆気なく開かれ、彼が入ってきた。
「とりあえず座ろ」
彼に促されるままとぼとぼと廊下を歩きソファに腰掛けた。
「どうした？」
彼は私の顔を覗き込むように声を掛けた。
「....なんでもない、」
「嘘」
彼の真剣な眼差しが弱った心に刺さって悲鳴を上げている。
「.....深澤くんでしょ」
核心をつかれた私は、瞳をゆらゆらと動かすことしか出来ない。
「深澤くんに会った？」
彼は複雑に絡み合った糸を丁寧に解いていくように優しく言葉を重ねていく。
私は一度だけ首を縦に振った。
「そっか」と小さな声で呟いた後、少しの沈黙を経て彼はもう一度口を開いた。
「好きだって、言われた？」
どうして、この人は核心をつくのが上手いのだろう。
この悄然とした気持ちの正体を見破られた気がして息が詰まる。
「ごめん、なさい、」
好きだと言われただけじゃない。それ以上の行為があった。��ちゃんと終わらせる��なんて言っておきながら、私を求めてきた辰哉を拒むことが出来なかった。
私は、彼を裏切った。
もう、ダメなんだ、
.
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cleam(プロフ) - たむたむよーぐるとさん» 本当ですか....！たくさんの作者様の中から選び、読んでくださりありがとうございます！目黒くんの良さが伝わって良かったです(TT)これからも頑張りますので、どうぞ宜しくお願いします！ (2020年10月26日 9時) (
レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
たむたむよーぐると(プロフ) - cleamさんのお話が今まで出会った作品の中で大好きです。最近、目黒さんが短髪にしたのでわんこ感と言いますか、この作品に今の目黒くんが凄くあってる気がして最後まで幸せに読ませていただきました。これからのお話も楽しみにしてます！ (2020年10月25日 22時) (レス) id: 7d93851ad3 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - センさん» ありがとうございます！そう言ってもらえると書いていてよかったなと思えます(TT)読んでよかったと思ってもらえるように頑張りますので最後まで宜しくお願いします！ (2020年10月22日 22時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - とても大好きなお話です。切なくて、でもそれぞれの気持ちも分かるし。かなり真剣に読ませて頂いております笑これからも応援しています！更新お疲れ様です。 (2020年10月22日 11時) (レス) id: 0585149188 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - あゆささん» コメントありがとうございます！そんな気持ちになっていただけて嬉しいです(TT)私も書いていて、めめふか両方とも幸せになる道を探してしまいました....是非、最後までお読みいただけると嬉しいです！ (2020年10月21日 22時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2020年10月9日 21時
