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You side.
同じ日の夕方、私は指定されたお店にやってきた。
そこには既に席に座ってメニューをパラパラとめくる目黒蓮の姿。
「ごめん、遅くなった」
声を掛けると、彼はパッと顔を上げ少し驚いた表情した後すぐに柔らかい笑顔を見せた。
「来ないかと思った」
「....約束、してたから、」
「ヤバい、まじで嬉しいかも、」
彼は緩んだ口元を手で覆った。
とりあえず、と手始めにドリンクだけ決めて何となく話を始めた。
「誘っておいてあれなんだけどさ、来てくれると思わなかったからビックリした。あんな風にされたら、普通揺らぐよなって、」
彼は思ったことをストレートに言葉にした。
たしかに、少しだけ期待した自分がいたのも事実。
辰哉が怒っていた理由がもし��私に対する独占欲だったら��なんて都合のいいように考えてしまったから。
「正直、ちょっと揺らいだ、かな」
「....だよな」
「でも、もう3年も関係が変わらなかったんだから変わらなきゃいけないって思ったのも本当」
そう言いながらグラスに注がれた綺麗な緑の映えるモヒートを口にする。ライムの爽やかさがこのモヤモヤを吹き飛ばしてくれる気がした。
「そのきっかけをくれた目黒蓮には感謝してんだよ、一応」
照れ隠しに笑って見せれば、また口元を手で覆う仕草をする彼。
「お前さ.....」
何か言いかけた彼は一度言葉を飲み込んで、もう一度口を開いた。
「ていうかさ、その目黒蓮ってやめろよ。あー....ほら、一応付き合ってんだし、」
「そっか...えっと、じゃあ....目黒くん？」
「名前じゃねぇのかよ」
ははは！と豪快に笑った彼は少しだけ表情が明るくなった気がした。
「じゃあさ、これからもっとお互いのことを知る為に色んなことしてこうな」
「色んなこと？」
「うん。自分のことを教え合うの。趣味とか知って、共有して、少しずつ俺との思い出に塗り替えていくの。いい考えでしょ？」
あまりに優しい表情で笑うから、心臓の辺りがじんわりと温かいもので溢れている気がする。
まだ確信は持てないけど、何となくこの人といれば変われるんじゃないかってそう思えたんだ。
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cleam(プロフ) - たむたむよーぐるとさん» 本当ですか....！たくさんの作者様の中から選び、読んでくださりありがとうございます！目黒くんの良さが伝わって良かったです(TT)これからも頑張りますので、どうぞ宜しくお願いします！ (2020年10月26日 9時) (
レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
たむたむよーぐると(プロフ) - cleamさんのお話が今まで出会った作品の中で大好きです。最近、目黒さんが短髪にしたのでわんこ感と言いますか、この作品に今の目黒くんが凄くあってる気がして最後まで幸せに読ませていただきました。これからのお話も楽しみにしてます！ (2020年10月25日 22時) (レス) id: 7d93851ad3 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - センさん» ありがとうございます！そう言ってもらえると書いていてよかったなと思えます(TT)読んでよかったと思ってもらえるように頑張りますので最後まで宜しくお願いします！ (2020年10月22日 22時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - とても大好きなお話です。切なくて、でもそれぞれの気持ちも分かるし。かなり真剣に読ませて頂いております笑これからも応援しています！更新お疲れ様です。 (2020年10月22日 11時) (レス) id: 0585149188 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - あゆささん» コメントありがとうございます！そんな気持ちになっていただけて嬉しいです(TT)私も書いていて、めめふか両方とも幸せになる道を探してしまいました....是非、最後までお読みいただけると嬉しいです！ (2020年10月21日 22時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2020年10月9日 21時
