＿＿＿＿１２ ページ13
You side.
目黒蓮に連れられてご飯屋さんにやってきた。
「何飲む？」
「これ美味そうじゃない？」
なんて、気軽に声を掛けてくるから友達だったんじゃないかと頭が混乱する。
「で、本題の深澤くんの話。それ言う前に聞いときたいことあるんだけど」
そう言って少し真剣な眼差しで視線を交えた。
「2人って付き合ってんの？」
「付き合って、ない、」
「あぁー、まじか。まぁ、どっちにしてもだけど」
わざと含みを持たせた言い方をする。
「何？体だけってこと？」
「あのさ、そんなストレートに言わないでくれる？結構デリケートな話なんだから」
「ふーん？割り切ってるわけじゃないんだ」
「.....好きじゃなかったらこんなこと3年も続けてない、」
「へぇ、意外と健気なんだね」
彼はククッと笑いながらアルコールを流し込んだ。
「不毛な恋、ってやつ？」
彼は飲んだジョッキをテーブルに置きながら呟いた。
「そうですけど」
「本命になれないって分かっていながら続けちゃってんだ。大変だね」
「ねぇ、人のこと馬鹿にしてんの？それより辰哉の情報、」
「この間女といるとこ見た」
ドクンッと心臓が跳ね上がる。
分かってた。
私の他に女がいることくらい。
でも、直接聞いてしまうと動揺は隠せない。
「だからてっきり彼女なのかと思ってたんだけど、今朝の感じとか見てたらあっちも同じような関係性なのかなって思ってさ。Aちゃんとの関係、意外と深刻だったし」
俺は真実を述べているだけですけど？みたいな顔で片眉を上げる。
ヤバいな....思ったよりもダメージが大きい。
そんな気持ちを紛らわすように残ったお酒を一気に呷る。ガンッとジョッキを置いた後、深い溜め息を吐く私を頬杖をつきながらただただ見ているだけの目黒蓮。
「なに。惨めな女、とか思ってんでしょ、」
「まぁね」
フッと笑みを溢しながらどことなく嬉しそうにしている彼の態度が鼻につく。
「俺が不毛な恋を終わらせる方法教えてあげようか」
「そんな方法、あったらとっくに、」
「あるよ。これは、俺にとっても、Aちゃんにとってもいい話」
そう言って得意そうにニヤリと笑う。
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cleam(プロフ) - たむたむよーぐるとさん» 本当ですか....！たくさんの作者様の中から選び、読んでくださりありがとうございます！目黒くんの良さが伝わって良かったです(TT)これからも頑張りますので、どうぞ宜しくお願いします！ (2020年10月26日 9時) (
レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
たむたむよーぐると(プロフ) - cleamさんのお話が今まで出会った作品の中で大好きです。最近、目黒さんが短髪にしたのでわんこ感と言いますか、この作品に今の目黒くんが凄くあってる気がして最後まで幸せに読ませていただきました。これからのお話も楽しみにしてます！ (2020年10月25日 22時) (レス) id: 7d93851ad3 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - センさん» ありがとうございます！そう言ってもらえると書いていてよかったなと思えます(TT)読んでよかったと思ってもらえるように頑張りますので最後まで宜しくお願いします！ (2020年10月22日 22時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
セン(プロフ) - とても大好きなお話です。切なくて、でもそれぞれの気持ちも分かるし。かなり真剣に読ませて頂いております笑これからも応援しています！更新お疲れ様です。 (2020年10月22日 11時) (レス) id: 0585149188 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - あゆささん» コメントありがとうございます！そんな気持ちになっていただけて嬉しいです(TT)私も書いていて、めめふか両方とも幸せになる道を探してしまいました....是非、最後までお読みいただけると嬉しいです！ (2020年10月21日 22時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2020年10月9日 21時
