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取り残された2人。
アイツが消えたことによってキツく抱かれた肩は解放されたのに、目黒くんの熱がまだ残っている。


無言の空間に流れる冷たすぎる風。

耳も、指先も、心も痛い。












「....すみません。つい勢いでAさんのこと彼女だって言っちゃって、」












目黒くんは視線を下げたままポツリと呟いた。













「ううん....むしろ、ありがと、」












私も同じように彼と視線を合わせる事が出来なかった。
まさか彼に、私の過去を知られているなんて思ってもみなかったから。












「目黒くん、知ってたんだね、」


「....すみません。知らないフリしてたとかじゃなくて、わざわざ言う必要ないかなって思っただけで、」


「....あはは、引いたでしょ?こんな歳にもなってホストに注ぎ込んで。簡単に捨てられたのにまた当てにされるような女で」













視線を交えた彼の瞳は何よりも強くて、グッと喉が詰まるような感覚がする。














「馬鹿にされてるの、見て分かったでしょ?ちょっと押したら行ける簡単な女だって思われてるの」


「それはAさんが優しいから、」


「....優しくなんてないよ。本当にお金がなくなって捨てられて....アイツに会いに行けなくなって、凄いショックでどうしようもなかった時に隣に越してきた目黒くんに勝手に癒しを求めるようになったんだよ。....自分の傷を浅くする為に。凄く自分勝手でしょ?」


「....」


「....自分勝手で、自分本位で。私は、目黒くんが好きになってくれるようなそんな大した人間じゃな、!」












言葉を言い終えるか終えないか、不意に彼の体温を感じた。












「そんなこと言わないで。俺は、俺がこの目で見たものを信じます。Aさんは優しくてあったかい人です」













強く、強く抱きしめてくれるから、次第に涙が溢れ出して視界が歪んでいく。













「でも....目黒くんにはもっと良い人が、」


「言ったでしょ?本気だって。早く俺の本気に気付いてください。俺は他の誰かじゃなくて、Aさんがいいんです」















ゆっくりと頬を這う指先。
見つめただけで溶けそうな、熱くて色っぽい視線。

彼の優しくて柔らかい笑顔が記憶に刻まれていく。














「好きです。俺と付き合ってください」




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cleam(プロフ) - あちゅ。さん» ありがとうございます....!実際に体験を....😳懐かしさまで感じていただけるなんて光栄です😭そして別作品にも興味を持ってくださりありがとうございます( ; ; )とっても嬉しいです( ; ; ) (2021年12月25日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - Yuiさん» ありがとうございます( ; ; )感情移入までしていただけるなんてとても嬉しいです( ; ; )待ち望んでくださる方がいてとても幸せです。残り数ページで短編を投稿することにしたので、最後まで楽しんでもらえたら幸いです。 (2021年12月25日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - しぇるさん» しぇる様、初めてのコメントありがとうございます....!そして嬉しいお言葉をありがとうございます( ; ; )余力がなくて移行が出来そうにないので、短編だけ書かせていただくことになりました....!続編を希望してもらえて光栄です。ありがとうございます( ; ; ) (2021年12月25日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - saeさん» ありがとうございます( ; ; )他の読者様からも有難いことに続編希望のコメントを頂いておりまして、続きを書こうと思ったのですが移行するほどの余力もない為、残りの数ページで短編を書くことにしました....!楽しんでもらえたら嬉しいです。 (2021年12月25日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ラ イ スさん» ありがとうございます( ; ; )きっとめぐろくんと生活を送ることが出来たら、支え合って凄く良い家庭になりそうですね☺️ (2021年12月25日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:cleam | 作成日時:2021年11月13日 22時

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