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「待って！ちょっと！10分だけ！」
「都合悪いなら全然後日でもいいんすけど、」
「違うの！片付けてないから！」
「あ、そういうことっすか」
彼は「別に気にしなくていいのに」なんて言ってふわりと柔らかい笑顔を浮かべた。
いやいやいや、気にしますって。
何度も醜態を晒しているこんな私でもさすがに。
「それかAさんさえ良ければうちでもいいんすけどね」
「え！？目黒くんの家！？」
目黒ロスだ、そう言っていた自分が嘘みたいに心臓がびょんびょんと飛び回る。
「俺の部屋も汚いんで、あんま気にならないんだったら全然」
「全っ然気になんない！」
「じゃあ行きますか」
彼は、んははっと笑いながら自分の部屋に私を招き入れた。
通された部屋は必要最低限の家具以外はなく、汚いと言っても作業着やらタオルやらがその辺に投げられている程度で、カップラーメンの空を放置していた私とはレベルが違う。
「全然綺麗じゃん....」
「そうっすか？Aさんの部屋どんだけ汚いんすか」
「たまたまね！？たまたま汚かっただけだから！ちょっと疲れちゃって片付けが出来なかっただけで、」
「そういうことにしときますね」
彼は意地悪そうに言った。
「で....何の用事だったの？」
「あー....実はちょっとお願いしたいことがあって」
「お願いしたいこと？」
「その....教えてくれないかなって、」
彼は気恥ずかしそうにそう小さく呟く。
「オムライスの作り方....」
「え、オムライス？」
「めちゃくちゃ美味かったんで、なんか特別な作り方とかあるのかなぁって」
「そんなに？」
「むぎが『美味しかった〜また食べたいな〜』って何回も言ってたからまじで美味かったんだと思うんです。.............俺も負けじと言ってましたけど」
最後に付け足した言葉にクスッと笑ってしまう。
「そんなことで良いなら全然教えるよ」
そう答えると彼は嬉しそうに表情を輝かせた。
ロスであっても可愛いものは可愛い。
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cleam(プロフ) - あちゅ。さん» ありがとうございます....！実際に体験を....😳懐かしさまで感じていただけるなんて光栄です😭そして別作品にも興味を持ってくださりありがとうございます（ ; ; ）とっても嬉しいです（ ; ; ） (2021年12月25日 23時) (
レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - Yuiさん» ありがとうございます（ ; ; ）感情移入までしていただけるなんてとても嬉しいです（ ; ; ）待ち望んでくださる方がいてとても幸せです。残り数ページで短編を投稿することにしたので、最後まで楽しんでもらえたら幸いです。 (2021年12月25日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - しぇるさん» しぇる様、初めてのコメントありがとうございます....！そして嬉しいお言葉をありがとうございます（ ; ; ）余力がなくて移行が出来そうにないので、短編だけ書かせていただくことになりました....！続編を希望してもらえて光栄です。ありがとうございます（ ; ; ） (2021年12月25日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - saeさん» ありがとうございます（ ; ; ）他の読者様からも有難いことに続編希望のコメントを頂いておりまして、続きを書こうと思ったのですが移行するほどの余力もない為、残りの数ページで短編を書くことにしました....！楽しんでもらえたら嬉しいです。 (2021年12月25日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ﾗ ｲ ｽさん» ありがとうございます（ ; ; ）きっとめぐろくんと生活を送ることが出来たら、支え合って凄く良い家庭になりそうですね☺️ (2021年12月25日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年11月13日 22時
