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「Aさんは食わないんすか？」
「うん、会社で差し入れもらったからお腹空いてなくて」
なんていうのは嘘。
差し入れなんか貰ってないし、お腹もいっぱいなわけではない。
ただ単純に食欲が湧かないのだ。
理由は分かりきっているけれど。
「俺らばっかり申し訳ないんで、なんかお礼させてください。食べ終わった皿洗うとか、」
「ううん！全っ然気にしないで！本当に大丈夫だから！」
「でも....」
「....じゃあ、聞きたいことがあるんだけど、」
「何ですか？俺に出来る事だったらなんでも」
「目黒くんのこと教えてほしいな〜なんて....」
「え....俺のこと？」
彼はぽかんと口を半開きにして「何故？」とでも言いたそうな表情を浮かべた。
「違くて！変な意味じゃないの！」
いや、変な意味でしかないだろ。
この期に及んで何でも知りたいというオタク精神が失せないのだから。
つくづく骨の髄までオタクなんだなと悲しくなる。
「あ、いや....そんなんでお礼になるのかなってびっくりしただけで嫌とかそういうわけじゃなくて、」
「なるなるなる！なります！」
食い気味で答えると「なんか改めてって恥ずいっすね」なんて気恥ずかしそうに笑った。
「じゃあ、自己紹介からしますね」
彼はそう言って、また恥ずかしそうにはにかんだ。
目黒蓮くん、25歳。
若く見えたけど、苦学生じゃなくて普通に社会人。
20歳の時に結婚して、その年にむぎちゃんを授かり、むぎちゃんは保育園に通う5歳の女の子。
今は実家の助けを借りながら生活しているんだとか。
「何でここのアパートに越してきたの？」
「メインの職場がすぐそこなんすよ。恥ずかしい話なんすけど、最近体がついていかなくて寝過ごしちゃうんで起きてすぐ行けるように俺だけここに住んでるんです」
睡眠時間を削ってまで働かないといけないだなんて、子供を育てるってそんなにお金がかかるんだ....
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cleam(プロフ) - あちゅ。さん» ありがとうございます....！実際に体験を....😳懐かしさまで感じていただけるなんて光栄です😭そして別作品にも興味を持ってくださりありがとうございます（ ; ; ）とっても嬉しいです（ ; ; ） (2021年12月25日 23時) (
レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - Yuiさん» ありがとうございます（ ; ; ）感情移入までしていただけるなんてとても嬉しいです（ ; ; ）待ち望んでくださる方がいてとても幸せです。残り数ページで短編を投稿することにしたので、最後まで楽しんでもらえたら幸いです。 (2021年12月25日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - しぇるさん» しぇる様、初めてのコメントありがとうございます....！そして嬉しいお言葉をありがとうございます（ ; ; ）余力がなくて移行が出来そうにないので、短編だけ書かせていただくことになりました....！続編を希望してもらえて光栄です。ありがとうございます（ ; ; ） (2021年12月25日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - saeさん» ありがとうございます（ ; ; ）他の読者様からも有難いことに続編希望のコメントを頂いておりまして、続きを書こうと思ったのですが移行するほどの余力もない為、残りの数ページで短編を書くことにしました....！楽しんでもらえたら嬉しいです。 (2021年12月25日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ﾗ ｲ ｽさん» ありがとうございます（ ; ; ）きっとめぐろくんと生活を送ることが出来たら、支え合って凄く良い家庭になりそうですね☺️ (2021年12月25日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年11月13日 22時
