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廉side
朝、日光の眩しさに目が覚めた。
「えぇっ!?」
驚くのもそのはず、
隣を見ると俺と同い年かちょっと年下くらいの男がパンイチで寝ていた。
しかもそいつの手は俺の腰に回っている。
え？誰？待って、？
昨日、きのう、
あ、かい、そういえばかいを拾った。
もしかしてかい？
「おーい、起きろ？起きろ〜！」
そういうと眠たそうに瞼を擦りながら起き上がったかい？と思われる男子。
「お前、だれ？」
「え、かいだよ？」
「お前、人間やったん？」
「ふぇ？」
まだ寝ぼけているのかお互いによく分かっていない。
なんやこのカオスな状況は。
「おれは、ねこだよ、？」
「いや、でもお前今、人間やで？」
「えっ、？」
ようやく今の状況に気づいたのか、
かいは自分の体をまじまじと見つめ、
「おれ、にんげんになったの、？」
と言った。
やはり、かいも初めての経験らしく戸惑っているらしい。
とりあえず、パンイチのかいに俺の服を着せる。
「あれ、なんかでかい？」
俺より少し身長がちっちゃいくらいなはずなのに、
普通の白ティーが何故かワンピースみたいになっている。
「でっかいね、笑」
そういうかいが本当に可愛くて、見惚れたってのはここだけの話、笑
「猫耳とかないん？」
そう聞いてみると、ちょっと待ってねと言い
ん〜と力を入れ始めた。
すると、ぴょこんと階の頭から猫耳が出てきた。
「すげぇ！やっぱかいなんやな！」
「だから、そうだって言ってんじゃん！」
「人間の言葉喋れるんや？」
ふと疑問に思ったことを聞いてみる。
「だてに猫やってたわけじゃないからね！」
「どういうことやねん笑」
「前の飼い主さんが言ってた言葉くらいは分かるよ？」
「ふーん、」
猫も案外頭ええんやな。
でも、なんだか、俺の知らないかいが居たのがモヤモヤする。
昨日出会ったとこなのにね笑
「ねえ、人間のご飯食べてみたい！」
上目遣いでそうおねだりするかい。
「ええけど、何食べたいん？」
「えっ、と、」
人間のご飯があんまり分からんらしく悩むかい。
「買いもん行くか、そこで食べたいもん買お」
「うんっ！」
「じゃあ用意しよ、猫耳しまえる？」
「やってみる、」
そしてまた、ん〜と力を入れる。
すると、跡形もなく消えた耳。
「すごいな、その能力」
そうして、着替えを済ませ、家を出た。
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作者名：月見ＵＳＡＧＩ | 作成日時：2021年2月14日 17時
