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翔太side

キラキラした顔で感想を言うAさん。
はぁ…なんでこんなにかわいいの?

ファンの方の声を直に聞けることってそうそうないから、とても良い話を聞けたと思う。
それと同時に、俺の前にいるのはファンの方って改めて実感した。

そのあと、本当は俺のうちわ持ってたこと覚えてる…っていうか忘れるわけないんだけど
それを知っているのにAさんに「誰が好きなんですか?」と聞いた。

まあ、出来心というか何というか…
面と向かって聞きたかったから。ダサいな、俺。

少し間が空いて
『えっと…翔太く、さん…です。』

なんて、顔を赤くして言うもんだから
思わず抱きしめたくなった。変態だな。



Aさんが時計を見たから何となく俺も見ると、
結構時間が経っていた。
「もう、お開きにしますか、」

『ですね。おいくらでしたっけ、』

「いやいや、自分が払います。」

『え!だめです、私も払います。』

これは…譲る気がなさそう。
そういうところも可愛い。

「いや、本当に俺が払うので。」

『じゃあ、次は私が払います!…あ、えっとすみません忘れて下さい。』

Aさんがそう言ったのはきっと、次があるってのを当然のように言ったからだろう。

「ふふ(笑)じゃあ、次に。とりあえず今回は俺が払います。」

『すみません…ありがとうございます』

やっとAさんは折れてくれた。

会計を済ませて二人で外に出ると、綺麗な空。『凄い、綺麗ですね。』と言うAさん。

はあ……幸せ。本当はもっと一緒にいたいけれど、今日は我慢しよう。

『じゃあ…今日はありがとうございました。では、』

「えっ、いや、駅まで送ります!って言っても歩くだけですけど…(笑)」

『そんな…!!申し訳ないです。』

と言って顔の前でブンブンと手を降るAさん。

「いや、もう時間も遅いですし…俺が送りたいだけなので…。」

『毎度毎度…すみません。』

そうして他愛もない話をしながら歩く。
この時間がずっと続けば良いのに…ってロマンチックな事を思った。

気付いたらもうお別れの時間で。

『今日は本当にありがとうございました。
楽しかったです。』

「こちらこそ、ありがとうございました。また、行きたいです。」

『ぜひ!それじゃあ、また。さようなら。』

「さようなら。気を付けて帰って下さい。」

『はい…!ありがとうございます。』

そう言って駅へ行くAさん。
今日会って、やっぱり思った。





「……好きだな…」

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作者名:Mearu | 作成日時:2020年7月3日 12時

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